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2008年5月4日 - 2008年5月10日

2008年5月10日 (土)

第1回じゃのすけ蔵元を囲む会「上喜元」

 

2007年5月29日更新の日記。

mixiの流れのお酒の会だったので、

ハンドルネームが多数登場しております。

 

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2007年4月7日の出来事を。





ふと考える。
何事にも鮮度と言うものはあって、
その都度、人は「優“鮮”度」により、
また忙しかったりだらけてしまいたかったり、
何だかんだで理由があって、
鮮度を見逃したり捕まえたりして行く。

今は5月の終盤になって。

この日記の鮮度はなくなってしまったのだろうなぁ…と思いながら、
筆を執っている。

6月16日までに、
この日記を完成させなくてはいけない理由が僕の中に出来ました。
第2回の「蔵元を囲む会」が決まったからこそ、
怠けて書き切っていなかったこの日記をやりきろう。

2回目のエンドクレジットに、
「第1回の模様」と書いてリンクを貼り、
第3回のあとには、
「第1回、第2回の模様」と書いてリンクを貼ろう。

続いて行くこと、
来年にでもまた思い出してみれば新しくも懐かしく、
ちょっとだけ良い気分になれると思うから、
書いていこう。1
第1回・「じゃのすけ」蔵元を囲む会。

― 山形・酒田酒造・上喜元 ―


2 3
会にいる間は、あまり「贅沢だ!」とは思わなかったのだけれど、
こうして見ると、
とんでもないお酒ばかりだ。
金塊の海で宝石がいくら優雅に泳いでいても目立たない。
これと一緒で、
飲む酒、口にする酒どれも上手に醸してあったし、
美味しかったし、素晴らしく、
値段を気にせずに飲んで行く中で、
ただ喜びに溢れていて。



まずは“こんなお酒が出たよ”とお酒の紹介を――…
…とは言え、それがほとんどですが。


No.1:「上喜元」大吟醸・槽垂れ“美郷錦”:3.9
(使用酵母:山形酵母)

上立ちは粕に似た香と、
幾分ドライなメロン系の香。

柔らかさを感じる中で対極に成り切れない
活きる酸味の味の押し上げが良く、
酒に力もあり、美味しい。

「最初から美味しいなぁ」と思いました。
☆3.5基準で考えているのに、
思わず付けた☆3.9…
これ以降、もっと点数が高いお酒が出て来るのかなぁ…
そう思うと先の見えない感覚が、
楽しみでもあり、
背筋がゾクゾクする思いでした。


No.2:「上喜元」大吟醸・中取り“千本錦”:3.8
(使用酵母:山形酵母)

上立ちは綺麗なバナナ系の風味。
口の中で膨らませてやると、幾分苦味を拾う。
ただ喉を潤すのであれば、
美しくシャンとした雰囲気が男っぽい飲み口で楽しめる。
男っぽい…とは言っても、
骨太大男ではなく、肌の綺麗な男性のイメージ。

常温帯に移って来ると苦味が和らぎ、
シャンとした雰囲気は薄れつつあるものの、
その分、なだらかな印象に。

もう1年以上は熟成して欲しいかな、
冷たいまま、
苦味が抜け切ったその酒は美味しいのだろうな…
そんな風に思っていました。


No.3:「上喜元」大吟醸せめ“山田錦”:4.0
(使用酵母:山形酵母)


信じられないくらい、
いや信じられなかった。
とても味わい深くふくよか豊かで、
押切の酒とは思えない旨味酒。
初めて「せめ」のお酒を飲んだのは、
「広島・天寶一」の「大吟醸せめ」だったが、
その印象は“超淡麗水味”だった。

もちろん、
その先入観があって口にして、
美味しいとか喜ぶとか…
そう言ったも感情以前に立ちはだかっている、
これはもう「せめ」ではない!…
…そんな思いばかり。
この味の複雑味は、
きっと何種類かの大吟醸をブレンドして作っているに違いない!
そう考えました。
今になって考えれば、
米も「山田錦」と書いているし、
「大吟醸」と名乗る以上、
一定のスペックは必要だし、
得ている情報からブレンドの余地があまり無い…ことにすら気付けませんでした。
興奮して、
上喜元の蔵元さんを捕まえて、教えてもらいます。
“何を混ぜたのですか、ブレンドですよね”…と。

けれど、
答えは予想と違って、
「単一のお酒」だとのことで。

なお驚いて、
“この日いちばんのお酒”と、
アンケートには書いたのでした。


No.4:「上喜元」大吟醸あらばしり“山田錦”:3.8↑
(使用酵母:山形酵母)


上立ちについて書いているのは、
「こういう酒の香」…
バランスが良く誰にでも合いそうな雰囲気で、
好みからはやや軽い。
滓の良さもある様で、そうした味の持ち上げも見事だと思う。
癖や残る雰囲気もなく、素晴らしいと思える。


No.5:「上喜元」大吟醸“山田錦”17BY金賞受賞酒:4.0
(使用酵母:山形酵母)


なんて瑞々しいのだろう!!
生きている雰囲気。
これが去年の酒だろうか!
…と言うのを、
そう言えば「大信州」の斗瓶取り口15番でも味わった。
熟成酒だから枯れた雰囲気、
生だからフレッシュな味わい…
そんな“よく言われること”を超えて、
まるで蔵元の魂が延々根付いているかのような、
ハッキリとした個性、命の水…そんな印象。

常温近くになると、
少しだけ苦味、雑味、貝の風味を感じます。


No.6:「上喜元」純米大吟醸・吊下げ“雄町”:4.1
(使用酵母:山形酵母)


すごく上手に造っているお酒。
「山形正宗」もそうだけれど、
「雄町」を上手に使う県ですよね、山形って。
すごくそんな印象があって、
それを裏付ける様。
点数で見ると、
この日の最高点3種の中のひとつになっています。

実に調ったバランスがあって、
きっと飲み手によって形を変えつつ、
自分を忘れずに旨味や香を与えてくれる感覚。
良い意味で酒が一人歩きをしてくれそうな、
そんな印象のお酒でした。


No.7:「上喜元」純米大吟醸・吊下げ“出羽燦々”:3.9
(使用酵母:山形酵母)

口の中で「ぶわわ」と膨らんで来る、
これは思う出羽燦々らしさに合致して嬉しくなります。
ふくらむ中でそれは圧力が掛かりすぎることなく、
弾けたゼリーみたいな印象で、
水の様にサラサラと消え行く訳でなく、
もっと比重が重くて飲み応えの酒になっている訳でもなく、
例えて、ふるふると震えるような食べ物の口解け。

中盤以降、
余韻の長さもあって、
少しぼやけて感じられるかも知れません。


No.8:「上喜元」純米吟醸・吊下げ“亀の尾”:3.7
(使用酵母:山形酵母)


「No.3・大吟醸せめ」と比べてメモを残しているが、
酒の体があって、しっかりしている印象で、
なおかつ甘い。
その酒としてしっかり成っている部分が、
むしろ酒々しくて、
あまり良い印象として考えられなかったみたい。
10号系の印象すら抱くほど、
香の強さもあって、
飲みの終盤に差し掛かってから飲んだために、
温度も上がり気味で、
お酒も僕自身も疲れていたかも知れませんネ。


No.9:「上喜元」特別山廃純米“山田錦”15BY:3.8
(使用酵母:熊本酵母)


旨味がしとやかで味が強い。
旨口の酒らしく、
また苦味などもあるけれど、
それが味を引き締めて押し上げている印象。
値段も手頃になる特別純米スペック。
オールラウンダーなお酒だなぁ…と感じました。


No.10:「上喜元」純米“山田錦”お燗純米:-
(使用酵母:熊本酵母)


お燗の気分になれず、飲んでいません。


No.11:「上喜元」純米大吟醸・吊下げ“穀良都”:4.1


「穀良都」、実はあまり印象の良くないお米です。
そもそもスッキリ辛口系が多い印象のある福岡のお酒で知り、
原産は山口とは言え、
ともあれ西のお酒に使われる中で、
どこか旨味の足りない、淡麗の酒…になりやすいのか、
狙っているからなのか…それが印象。

そうしたものがあまり好みでないから、
良い出会いに恵まれなくて、
探求する気にもなれなくて、触れていなかったお米でしたが、
うん、これは美味しい。

メモに、
「九州!お前らこうして作れよ!」…とあるほど。
本当にそうして作ったとして、
今度は地元から「合わない」との声が出てしまいそうです。
土地土地の味ってぇのがあるはずですからネ。


なるほど、
こう考えると旅人が求める地元のお酒の意味、
またひとつ考えられますね。
美味しい、美味しくないはともかくとして、
日頃飲んでいるお酒とは違った味わいのお酒に出会えるのは、
旅の醍醐味で楽しみ。
美味しくなかったとしても、
特別な時間、記憶に残る食事…なんですよね。
そう考えるとお酒の在り方がまた広がるように思います。


No.12:「上喜元」本醸造“翁”:3.8


万能!いや、全能?
綺麗で旨味も香も揃っていて、
その組成のバランスも申し分ないお酒。
そして値段もかなりお手頃だったと、
葛飾の杉浦さんに教えてもらったはず。
「大吟醸せめ」も気に入ったけれど、
どれか1本を持ち帰る、買う…なんて場面に当たったら、
これを選ぶと思います。
飾り気の無い美人のお酒。
それはつまり、美しい。


No.13:「上喜元」特別純米“杉浦酒店オリジナル”:3.7


酒らしい酒の味。
美味しすぎず、不味くはなく、
「本醸造・翁」と似た万能の印象を抱くものの、
こちらは「ヒト」と言うイメージ。
あくまで人、良いも悪いも表の顔も裏の顔も持つ人の酒。
日常と言う言葉に合うような、
常温で飲むに適した印象があるし、
なんだかんだで選ばれていくお酒だろう…と思いました。


No.EX:「上喜元」特別純米“葛飾某店オリジナル”5年:4.1


mmmmolioooooさんの持ち込み酒。
「No.13」と同じスペックで作られたお酒の5年自家熟成。
これを常温で頂きました。


「 ぬあ!? 」

…―――ってきっと言ったと思う。
少し酔いの進んだアタマでもハッキリとわかる良さ。
クリームに似た立ち香、
ナッツの様な香ばしさも持ち合わせて、
鮮やかささえ思い描く酒の体。
世にも柔らかい結晶が固まって出来たようなお酒で、
良い年月を経て、
落ちる所など無く、
ただ向上心に従って生きて来たかのような雰囲気。




会の終わりにアンケートが回収され、
ひとり3本まで好きなお酒を書くことが出来るもので、
結果は、

1位:No.3:「上喜元」大吟醸せめ“山田錦”
2位:No.13:「上喜元」特別純米“葛飾某店オリジナル”
3位:No.4:「上喜元」大吟醸あらばしり“山田錦”

…となりましたが、
かなり数字はバラけたんじゃあないかなぁ…と思いました。
どれもこれも美味しかったから、
あとは好みが決め手だったと思うので。





じゃの兄さん渾身の料理は以下の様。
すごい、こうして見ると、こんなに出ていたんですネ。
お酒に夢中になっていたので、あまり気付いていなかった。
ただ、常に美味しい思いをしていたし、
お酒を飲むと食欲が落ちる僕が、
「今日はわりと食べているなぁ、スゴイなぁ」と
考えていた瞬間の記憶が確かにあります。
(ちょうどごぼうを食べていたはずだ)
次回はしっかり写真を撮ろうっと。






・黒大豆の枝豆
・鹿児島直送、そら豆



これは大好物の豆でしたから、ハッキリ覚えています。
うん、甘みがあって歯で割ると旨味が飛び出てくる感じで。
美味しかったですねぇ。


・前菜盛り合わせ
  やりイカの黒墨塩辛、
  熊本産・筍刺し出汁醤油ゼリー乗せ
  しじみと青唐辛子の佃煮



これ、何気に嬉しかったデス。
会の始まりは、出来ればガッツリ食べたくない…と言うか、
日本酒の会なので、
お酒を見たい気持ちになっている自分は、
ちょっとした酒肴がある方が助かるのですね。
もし「豪勢にドーン!まだまだ出ますよー!」…と言われると、
焦らなくちゃいけなくなるので。


・半熟卵のシーザーサラダ


このあたりから食べる量をセーブし始めました。
絶対、食べきれないぞーっと。
贅沢な悩みですね。


・お刺身盛合わせ
 マグロ、カマとろ、天然鰤、きびなご、真蛸

・津軽産・霜降り馬刺し

4馬刺しだけは写真があります。
「じゃのすけ」で出て来る馬刺しはものすごく好きなので。
お刺身も…特に蛸が気に入ったような気がします。
もにゅもにゅした歯応えが好きなので。


・鳥取・大山鶏もも串焼き
    大山鶏ぼんじり串焼き
・合鴨つくね串焼き
・ごぼうの唐揚げ
・北海道・釧路のこまい一夜干し



このあたり、多分誰かに食べてもらったと思うのです。
ごめんなさいっ。


・ばらチラシ飯&生のり味噌汁


この頃には復活していて、
美味しく立ったまま頂いていた記憶があります。
む~とん♪さんとhasizooさんの写真を撮ったのは、
この頃だったような。

パスワードをかけて、
会の写真をmixi上にアップしているのですが、
誰も彼もとても楽しそうで、
僕自身もとても楽しんで、良い会だったなぁって思う今日この頃です。

冒頭にも書きましたが、
次回は6月16日だそうですので、
また良い会になれば良いなぁと思いました。



また6月、7月もよろしくお願いします!
「じゃのすけ」さん!

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去年は7回遊びに行っていた東京のお店っ。

 

いつ行く時も楽しみです!

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2008年5月 9日 (金)

時を吹き飛ばす夢に出会う(2008年4月18日・摩幌美、風林火山)





もう出会えないと思う。

昨日までの自分。




ときめくような真実。

恋に落ちる瞬間。






週末、金曜日。
「摩幌美」に遊びに行くことにする。

「飲んでみたいなぁ」と思うモルトがあり、
5月3日~5月20日のお休み期間前に、
少なくとも1度は行きたい!行かねば!…と考えていた。

翌日の土曜日飲みは、
更に次の日、東京へのバスに7時20分、
乗り込まねばならぬので、
いつもの様に日をまたぐ様な飲み方は出来ない。
Barには行けない土曜日になりそうだった。

ならば、
今日4月18日が絶好の機会に違いないと確信して、
街へ繰り出して行く。





【 LOCHSIDE / THE SCOTCH MALT WHISKY SOCIETY:Single Malt 】


Cimg2437 


現存しない蒸留所「ロッホサイド」のモルトを。

前回の「月例モルトの会」の去り際に、
「あるよ」と聞いて、興味を持ったボトルです。

( “Pub.”ってなんだろう?(2008年4月8日・摩幌美) )
( http://sake-soja.cocolog-nifty.com/blog/2008/05/pub200848_0169.html )

1966年の蒸留から、
1998年のボトリングまでの32年間、熟成されたもの。
ボトルに詰められてからも10年経過しているのですね。

「 本当にモルトを知りたいと思う人に飲んで欲しい 」

そう酋長殿が仰るのも頷ける、希少なモルトです。
いや、希少以上に、素晴らしいその味わい。

僕は思います。
ひとりの人が「美味しいから」と言って、
何杯も何杯も飲んで欲しくない。
飲む人は、
おそらく「その一杯」で確信するはずです。
僕と同じ気持ちを。

モルトを人生と共に味わう、
その道のりの中で、どこかで出会うと良い、
「奇跡」と称えたくなる存在。
ひとつの感動が、ここにありました。

「何杯も飲んで欲しくない」のは、
1人でも多くの人が感動を体験して欲しいから。
みんなで感動を共有したいから…なのです。

酋長殿の心持ちは、
酋長殿のみぞ知るけれど、
少なくとも僕はそう思ったのです。





トップノートを。


「 あぁ、これはよだれが出る 」

その高い香、スゥッと頭の芯まで届く甘美。
爽やかだとさえ思うのに、とろけるように甘い。
美味しいとか美味しそうとか考える前に、
体が欲して口の中が潤んで来る感覚。

深く鼻、近づけて吸い込むと、
アルコール的な雰囲気と同時に、
とてつもなく濃いカラメルの香を拾います。

「 黒砂糖みたいな香、するよね 」

頭から降って来る酋長の言葉。
“聞く”…と言うよりも“降って来る”、
世界がグラスの中に吸い込まれ、魅了されているからか。
黒砂糖が鍋の底で…縁で焦げ付いた香、
うん、それだけの濃さが香と言う存在しない、
空間の世界に確かに感じ取れる。
あぁ、しかし思い描かれる樽の香。
どれだけ生きて来た樽が、このモルトを愛でて来たのだろう。
手放したのだろうか。

赤く深い、すごく深い。

木が眠る。
ただ、深く眠る。
じっとして動かない。
足を食われた。
でも動かない…。

映像が広がる。
赤く熟れ越した葡萄、干し葡萄、
干してあるのに完熟の…
あぁ、干し柿のような、そんな熟れたモノを想像する。
痺れるような香の高さ、美味しさ。
なんだろう、
イメージは湧くのだけれど、映像が違う気がする。
もっともっと思い描きたい、表現したいと思うけれど、
この感動は酔える。
類稀なる雰囲気は…味わいは、
実はまだ一口も飲んでいないけれど、
飲んでいないけれど、すごく美味しい香がする。

味は…
どうだろうな、
長期の熟成で酒の腰は折れているかも知れないなぁ。

ちょっと、そんな風に思っては。いた。

「 あっ!?ふっ…うわっ!? 」

ひとくち飲んだ時に、言葉を無くした。
言葉を忘れさせる。

メモをそのまま書き出すならば―――…

えー!!
この年代でも落ちていないんだ!?
はぁああああっ!?
強い強い!!
今!書いて今、で、飲み込むまで、
グンと強さが上がって来る!追いかけて来る!
飲み込んだ瞬間の華やかな爆発!
爆発だ!爆発なんだっ!!

あ、終わった。余韻。
いつの間にか消えている…いや、消えているまで夢中で?
時間感覚が吹き飛んだ。

すごいや…。

…――走り書きと言うよりも殴り書きで、そう綴られている。

シェリーの香がよく出ていて、
甘さの…緩やかで穏やかな曲線が、珠玉の手触りを想像させる。
舌触りなのだけれど、
まるで、心地好い毛皮を手で撫でた時の、
手指一本一本が感じる喜びに近い。

飲み込んだその時に爆発が起きる。
華やかな爆発。
グンと世界が飛び散って、爆風に晒される。
14秒ほど強い力で引き込まれ…
…なんて書いたら良いのだろうね。
この美味さ、言外、信じられない。目の当たりにしているのに。

麹とか酵母とか、
発酵の原初なる香にも思う。
日本酒の蔵元で発酵中のタンクを見せてもらうと、
爽やかな風が吹く。
見せてもらった方には分かる感覚だと思う。
素晴らしい香が吹く。
生命そのものの息吹なのだが、
このモルトにも、
そうした「今」を揺らぐ、素晴らしさがあると思う。

「爆発」と言いながら、
そのバレートは強過ぎないと思った。
口慣れると穏やかで…
グラスを眺め、ゆっくりと飲む。

きっと、世界が爆発したのだろう。
魂に訴えかけてくる素晴らしいモルトでした。





【 CRAGGANMORE / Special Edition 29 Years Old:Single Malt 】


Cimg2441 


「 あ、麦焼酎の香だ 」

…と、トップノートで感じたのは秘密です。

お店に辿り着いて、
「前に聞いたクラガンモアとロッホサイドを飲みたいのですが」と言い、
「どちらを先に飲んだら良いですか?」と聞いたとき、
「どちらもたいへん素晴らしいのだけれど」
「香か味か…うーん、どうしようかな」
…と言っていた酋長殿。
おそらく「味」と評されたものが、
この「クラガンモア」だろうと感じながら。

遠くから嗅いだ時には、
麦焼酎の香ばしさに似た乾いた雰囲気の香を感じました。
乾いているのだけれど、どこかほんのりと甘い。
深く吸い込んでみると、
ツンと来る刺激と同時、
その痛みと同時に、
澄んだ…無垢な白い色の香が、
目の前に塗りたくられる様で、非常にソソる。
なんだかいやらしく感じた。
奥ゆかしさもあるのに、刺激的な感じ。

14年の同Special Editionも試させてもらう。
こちらは驚くほどリンゴの香。
カルバドスでは再現出来ないかも知れない、
とってもフレッシュで瑞々しいリンゴの香を感じる。
カルバドスだったらもっと熟れた感じがするんだろうな…とは、
僕自身の印象だけれど。
ややぼけた感じのリンゴの雰囲気が感じられる。
やはりテーマカラー「白」を思い浮かべるのは、
同じ蒸留所だから…かも知れません。
並べて比べて見ると、
29年の方からも、同様のリンゴの雰囲気を拾います。
なるほど。

飲んでみる。
スッっと入って来た。

再び、メモをそのまま書きます。


あっ、うまい。
うま…ッ…ほんのりして、
あぁ、これから大きな波…来るよね?


飲みながらにして思う。
これからグッと盛り上がって来るのだと。
ドラマチックに“来る”と思えた。
今思えば、すごく不思議な感覚。
時間にして数秒も無いのだろうに。


うあっ、トロトロだっ。青リンゴだっ!
アロマの若さ、美味さ、なんてフレッシュな感じが…って、
あれっ、これ29年!?
何故、こんなにもこんなにも爽やかな青リンゴが表現されているんだ!?

「 フローラル 」

まさにそれだ!こんなにキレも良い!
心地好い!気持ち良い!
なんて爽快なんだろう。
トップノートにこんなにも色艶は無いのに、
壁面に流れるものからも、
こうしたイメージを導き出せはしないのに……

優しい。
すごく優しい。
ソフトタッチだけれど、芯があって、
腰があって…うん、凄い。凄いや。



14年は飲んでみて実に分かりやすかった。
香がそのまま味となって感じられる。
差異、違和感ない雰囲気。

…これもかなり美味しくないだろうか。

前に飲んだオフィシャルと同じ…と思うと、
その時、かなり酔っ払ってはいたけれど、
こんなには「美味しい!」と思わなかったはず。

そこでようやく気付くのだが、
“前に飲んだオフィシャル”とは「12年」だったと思う。
なるほど、こんなにも違うのだな…と思うと、
またモルトの面白さに触れた気がする。
香をそのまま伝える味わいは、
印象のギャップがない分、
「爆発」と言うような意外性を楽しむことは無いけれど、
けれど、素直に美味しさに身を投じられる。
柔らかくて、熟れた洋ナシの余韻がある。
余韻の長さは29年に敵わないけれど、
この14年もとても美味しいと思います。

29年を加水すると、
より14年に近づく感覚。
分かり易く、明快で爽やかな香が出て来る。

この飲み比べ、実に有意義でした。





【 ALBA Scots PINE ALE 】


Cimg2444   



「 そう言えば… 」

同じくモルトの会を前後して、
「グルートビールがようやく入荷するんだよ」と聞きました。
ホップを使わないビールで、
「グルート(薬草)」による発酵スタイル。

中世まで…
例えばドイツであれば1516年のバイエルン公の「ビール純潔令」までは、
グルートビールも存在していたものの、
それ以後は存在できなくなり…
現状、イギリス方面で若干残る程度…なのだそうです。
現在の主流からも外れることから、
なかなかお目に掛かることが出来ません。
今回の事で僕も初めて知りました。

「 グルートビール、入ったんだよね 」

…と酋長殿。
モルトで満足はしていたけれど、
むくむくと起き上がる好奇心!

そうしてお願いしたビール、
ラズベリーのような印象がありました。
甘くふくよかで、ひとくちひとくち心に花が咲きます。
幸せな気持ちになる…と言うか、
爽やかさを求めたビールとは違い、
落ち着き、安穏、眠り…そうした気分をいざなう様な、
優しさと味の心地好い重さ。
美味しいです。
その後、
何度か「摩幌美」を訪れる機会があったのですが
頼んでしまいます。
優しい気持ちに出会えるビール…です。






【 風林火山 】


Cimg2449 


実はこの日。

「摩幌美」の前段、
「風林火山」に立ち寄った所、
満席で…。

酔い心に「風林火山、空いたかなぁ」と思い、
立ち寄ることに。
遅い時間、お邪魔してきました。

日本酒と共に料理で締めて完璧な夜。


めいっぱい楽しんで家路を目指したのでした。







あの美味しさを再び求めたいのではない。

ただ、

これからもいつか再び出会えるだろう感動を、

僕は夢見るだけだ。


“焦がれる”…と言うよりも、

時間が流れ続けて行く内に、
いつか出会えるだろうと、
それは静かに、けれど焼ける様に熱く、思う。

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2008年5月 6日 (火)

酒の結ぶ縁は偉大だっ!


昨晩の写真。

1

店に誰かが入って来たのを背中が感じた。
明るい声で大将に声を掛けると、大将の顔もパッと輝く。
「誰だろう?」と思う。
大将はカウンターから出て来てハグ。
あまりのフレンドリーさに答えが出ない。

Huubさん(フープと皆は呼んでいた)はオランダ人で、
音楽の先生。
1年から1年半の間隔で日本にやって来るのだそうだ。
松本で音楽のイベントがあったらしい。

今をさかのぼる事…
あぁ、どれぐらい前なのだろう。
奥さんがお店に立っていた頃だから、
少なくとも僕が「ぷるーくぼーげん」に通い始める前だったんだろうな。

教師として日本で暮らしていたのだそうだ。
「ながた鮨」の隣のアパートだったのだとか。
その時に「ぷるーくぼーげん」に来て、
大将曰く「友人」と呼べる仲になったらしい。
2年ぶりに「ぷるーくぼーげん」に立ち寄ったフープさん。
今は「よよぎ」が定着しつつあるけれど、
やはり「ぷるーく」と言う呼び方をする。
それが何とも僕も含めて時代を感じさせてくれる。

フープさんがやって来た当初、
店は混んでいて、
隣同士に座ることになった。
袖振り合うも多生の縁。
何気に話をすることになる。

ふたりですっかり酔っ払って写真を撮ってもらった。

「 奥さん、ちょっとコンビニ行って来ます! 」

そのまま僕は近くのセブンイレブンに走り、
デジカメプリントをして、
大将のおとぼけた顔の写真と、この写真を贈った。

本当に嬉しそうにしていたフープさんの笑顔が忘れられない。

一緒に「獺祭」を飲んだ。
何故「オッターフェスト」なんだろうね…と言う話をして、
上手く答えられなかった。
「貴」を飲んだ。
これは1杯分しかなくて、
僕がもらい、回し飲みの要領で飲んでもらった。
海外がどうか知らないけれど、
素晴らしき日本の呑んだくれ文化だと思う。
「貴」の名前のおおよその由来は知っている。
ラベルにも「杜氏名」で書いてある。

「 貴ってどう言う漢字ですか 」

そう言われて言葉に詰まる。
「貴い」ってなんて言ったら良い?
帰宅後調べてみると、
honorableとかPreciousと出る。
「Proud」みたいな意味…としか言えなかった。

名前ってすごく大事だ。

味わいの表現についても、
モルトの表現であったり、
フィリップ・ハーパーさんの本をざっと読んだだけしか、
海外的な言い回しが分からなくて、探ったりする。

でも、そうした事はあったんだけれど、
この笑顔だもの。
僕はすっごく楽しく飲んだ。
日本酒の楽しさって縁なんだって心の底から感じた。

ちょうど滋賀県「七本鎗」の蔵元ブログに、
「世界酒!?」と言うタイトルの日記が公開された。

こうして日本に数年住んだ方だとは言え、
海外の方が僕とほとんど同じ感覚、時間を共有して、
日本酒を美味しいと思ってくれる。
更に金曜日、土曜日のこと、
外国の方が「よよぎ」にはお見えになって、
1日目は通訳の方が居たそうだが、
2日目は外国の方だけで再訪されたのだそうで、
お互いに言葉は通じなかったけれど、
でも日本酒を飲んで行った…のだと思う。
日本酒のお店に2日、来ていたら飲んでいるはずだと思いたい。
そして2日、続けて来てくれているのだから、
気に入ってくれたんだと思いたい。

日本酒の海外輸出が増えている…と言う話は、
去年には報じられている。
そう言えば「七本鎗」の蔵見学に赴いた数年前も、
以下のようなラベルを見せてもらった。

2

七本鎗の蔵元ブログのタイトルは、

「日本の国酒を世界の酒に ~日本酒ってこんなにおもしろい~」

…である。
今回のブログ記事の中に、
「日本酒を日本酒のまま、世界酒へ」
…ともある。

世界的に米で醸造したアルコール飲料が蔓延する事が狙いなんじゃない。
例えば、敬愛するスコッチウィスキーは、
きっとスコットランド国民の誇りと願いが込められている。
僕らがスコットランドの方に出会い、
「美味しい!」と言えば、すごく誇らしい気持ちになるだろう。
気持ちを伝えた僕らも嬉しい。
これが「和」なのだと今を以って思う。

昨日の僕は2人で…いや、大将も含めて3人で飲んだ。
日本酒を飲み、
大将の採って来た山菜を食べ、
再び日本酒を飲み、蕎麦をすする。
僕はいつもと同じ、いつもより旨い酒を飲んだ。
美味しいと言ってくれるフープさんを、嬉しく思った。
日本酒が「世界に通用するじゃん!」って野心めいた気持ちではなく、

「やっぱり日本酒って美味しいんだよ!面白いんだよ!」って、

それがすごく…
叫びたいほどに、
心の殻を破って爆発しそうなくらい――

…うん、すごく嬉しかったんだ。

先日、中野市の“岩清水”の蔵元と話す機会があった。
小古井さんは言う。

「 酒を造ることは、日本の文化の一端を担っていると思う 」

酒造り、日本酒を飲むこと、楽しむこと、
それそのものが文化だ。日本の文化。
きっと「七本鎗」の蔵元さんも、
そうした気持ち、あると思う。
生活であり文化であるから、心から伝えたい。
生まれる和の喜びを、その存在を伝えたい。
僕は、酒造りを芸術だと書いた時もあった。
だけれど、それ以上に「文化」なんだと思う。

蔵元さんはみんなそうした気持ちを抱いているのだろう。
クリエイターには違いなかろう。
だけれど、
「製造者」ではなく「創造者」により近い。
ただその「創造」は、
ゼロからの「誕生」ではなく、
常に蔵元さんが時代を引き継ぎ、
時代を形作って行く…あぁ「想造」が合うのかなぁ。

文化、人を“想い”、酒を“造る”…それが仕事だと感じた。
素敵な仕事だと思う。

「 日本酒って素敵だな! 」

「 酒が結ぶ、繋ぐ縁は偉大だな! 」

…ってすごく思う今日の日。

ここにこの言葉を残せることも、僕は幸せだと思う。



ブログ上であまり顔写真って載せないものだと思うけれど、

何より、

昨晩の思い出を隠してしまうこと、
モザイクでぼかしてしまうことだけは、けしてしたくなかった。

公明正大に僕らは日本酒を楽しんだ!
酔っ払った!
素晴らしい時間だった!!

あぁ、日本酒は素晴らしい!!

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2008年5月 5日 (月)

時間を追い掛けて行く。(2008年4月5日・WaterLoo)





もともと数年の熟成はあるだろう…そう考えたお酒と、

数十年の熟成を当然に考えたお酒では、

まったく世界が違う訳だ。


結果がどうあれ、
僕は時間を追い駆けて行く事を楽しいと思っている。
日本酒の熟成を見て行くことも、
ウィスキーの熟成を感じることも、
どちらも楽しく、美味しい経験になる。




【 Strathisla / Gordon&Macphail / 1967 Distilled,2004 Bottled 】
Cimg2342 
同ボトラーズの25年は、結局購入した。
長野市の「Bar regalo」で飲んだそれをいたく気に入り、
欲しくてたまらなくなって、
ネットで通販できる場所を調べた。
あることに安心して1ヶ月ほどか、
通販出来る箇所が減った。売れたのだ。Cimg2385

「 これは今買わないと! 」
…と思い、購入してから見かけた「WaterLoo」のバックバー。

よく似たラベルだけれど、年数に差がある。
37年、樽内で熟成されたボトル。
これにときめいた。



あまりワインを飲まない僕が思う、
赤ワインの香。
トップノートから得られたイメージ。
渋さやタンニンなる雰囲気も含めて、
「赤ワインみたいな感じだ」と思う。
(当然、ワインにも多種多様の香があるわけだが、
 あくまで、僕が思う感覚において)
けれど、ワイン樽で熟成されたと言う、
プロヴェナンス(PROVENANCE)から発売されている
「ベン・ネヴィス(BEN Nevis)」蒸留所の10年と比べると、
その香の感覚は全く違う。

香を深く吸い込むと、
アルコールに近い雰囲気と酸味のある様相。
“酸味のある”…これをワインの様だと感じたのかも。
“アルコール感”は日本酒で出会う、
セメダインに近い印象だけれど、
ほんの少しだけ混ざる程度。
シェリー樽の様な…
香り高い樹木の枯れた…ややくすんだ陰の落ちるイメージ。

飲んでみてフィニッシュ、
更に樽とコルクをイメージさせる香が続く。
やや乾いた古木の印象。
トップノートほどに、
くすんだイメージは残らないけれど、
25年の生き生きとした感覚から、
ずっと落ち着いて、趣のある…
時代を過ごして来た老人の滋味深い瞳。




ゆっくり飲み明かした後は、
今期最後になった、
カプチーノ風アイリッシュコーヒーをお願いする。Cimg2343
この日記は4月5日のもので、今はもう春、果物の美味しい時期を余す所無く頂ける、
フレッシュフルーツのカクテルが登場しています。

hoshiさんの作るアイリッシュ・コーヒーは、
また来年の冬の楽しみとして、
バーカウンターの向こうに預けて来る感覚。





時間は常に進み続けるもの。

だからこそ、残して行くものに思いは募る。

過去を今に残して味わえること、

また巡る未来へ託して味わえること、

どちらもとても幸せで、愛らしいことだと思う訳だ。



…と、

酔い人は、

窓から眺める春の景色を見て、思い描いていた。

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2008年5月 4日 (日)

街の旅人は何を求めてその地に集う(2008年4月5日・厨十兵衛)


集まり、そして分かれて行く。

また会える、

一献、再び酌み交わす日まで。

安らぎの木が根付いているのは、心の大地。

思い思いに集まって、
また、
思い思いに分かれて行く―――…

…なんて素敵なことだろう、と思ったある日の夜。


【 神奈川・相模灘・純米吟醸無濾過生“美山錦” 】


Cimg2332 

長野県産の「美山錦」で醸した神奈川県のお酒。

上立ち香は特にメモなし。

「あっ、やっぱり……これ好きだ」

…と思う相模灘の美山錦。
去年もここ厨十兵衛で飲み、そして今年も。
例年通りの美味しさ、
また巡り合えたと言う喜びがあります。
キュートに感じる酸、味乗りも十分にあって、
新酒が出回る季節の日常酒として欲しくなる感じ。
奥まった所、
喉越しの後に香る味わいにマスクメロン様の匂いが立ち、
上手に強く、温度が室温へと上がって来ても、
崩れることなく、しっかりと美味しいです。

先日の「多摩独酌会」で蔵元さんにお会いした際、
「店主が好きで、毎年飲めるんです~」と伝えると、

“長野で収穫された酒米が神奈川に届けられ、
 僕らが醸し、
 それが再び長野に里帰りして喜ばれるのは、
 とても嬉しいです!”…とのこと。

この循環、素敵です。

【 桜鯛とトマトのサラダ 】

Cimg2334

「 これ、なに味ですか? 」

…と誰かに聞かれたとしたならば、

「 塩とオリーブオイルの素敵な組み合わせの味! 」

…と答えます。
後日、両親が遊びに行った際にも、
このメニュウがあり、注文し、感激したそうです。

塩、オイルはサラダの基本。
様々な工夫が施された贅沢ソース、
贅沢ドレッシングだって美味しいけれど、
トマト、そして鯛の刺身にもれなく合う…
…と考えると、
むしろ飾り立てるよりはシンプルに楽しみたい気がします。

ただ塩では物足りない、
ただ油ではくどすぎる。
程好い塩の辛味、そして甘み、味わい、
そして油が繋ぐ塩の丸み。

何とも言えない塩の良さ、現れていました。
オリーブオイルを使っていても、日本酒に合います!
料理、そして酒を楽しめる一皿。

【 埼玉・花陽浴・純米吟醸・袋吊“雫酒”生原酒“八反錦” 】

Cimg2335

埼玉の新星「花陽浴(はなあび)」の新酒を。

相変わらず、果実様とした印象を与えてくれます。
メリハリがあり、含み強く感じられ、圧力あって、
「パワフル」…ではなく、
どちらかと言えば「インパクト」…
確かな酒としての主張、感じられます。
その裏で、やや張り詰めたような…
キンとした…草原の青々しさに似た香があり、
ほんの少し苦手な酒質に変化するやも知れない、
そんな印象もありました。

【 山形・上喜元・純米吟醸“五百万石” 】

Cimg2337_2

米味、旨いです!
新潟の淡麗辛口に仕上げるタイプの
酒米「五百万石」の使い方ではなく、
しっかりと米の旨味、米で酒を醸す意義を、
出し尽くした素晴らしく旨味なる酒。
心地良い重みがあり肉付きがあり、
かつダレなどがなく、飲み応え十分。
スッキリ、飲み口が良いタイプのお酒とは、
また違った味わい、
落ち着き、穏やかさ、しっとりとした旨味があります。
酒の体もごつくなくて適度なプロポーション。
流石の佐藤杜氏、その実力を垣間見せてくれますネ。

【 超特大オムライス 】


Cimg2338 

厨十兵衛でよくお見掛けする飲み仲間さんたちが、
思い思いに松本の夜を楽しまれ、
同じ時間、
申し合わせた訳でもないのに、
同じカウンターでお酒と料理を楽しんでいました。

「 ではオムライスを… 」

…と誰かが言い、僕も私も…と続き、
では「みんなで取り分けますか!」となった上で、
「大盛りでお願いします」と相揃い注文した末の、
超特大オムライス…本当に大きいです。

出て来てすぐ「わっ」と喝采を浴び、
大きさの対比としてケータイが置かれたりとか。

( 革命はすでに起きていた(2008年3月15日、厨十兵衛) )
( http://sake-soja.cocolog-nifty.com/blog/2008/04/post_38f5.html )

…でも書いた通り、すごく美味しいです。
満ち足りる夜。

そして、
再び思い思いの松本の夜へと繰り出して行きました。
僕は続いて「WaterLoo」へ、
「92の扉」のkuniさんは「洋酒店 醇」へ。

店を出て、
それぞれが違う方向を向き、また歩いて行く…
それが何だか、とても素晴らしいものに、
酔っ払いの頭の中には見えていました。


何を求めて集うのか。

美味しい時間を余すところなく、味わいたい!

人生を楽しむ、

それと同じ意味で。

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