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2008年4月27日 - 2008年5月3日

2008年5月 3日 (土)

グラスを置く…ただそれだけでかぐわしい


2007年5月2日の日記。

だいたい1年前の日記。

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【 Water Loo 】

前回からしばらく。
久し振りの「WaterLoo」になりました。

1

本当、雰囲気が良くて、
時間とは掛け替えの無いものだと、心から思う事が出来ます。
時間を費やして、
その扱い方に自信を感じます。

「あぁ、やはり」

…とこの日も居心地の良さに喜んでいました。

【 イチゴのバラライカ:Cocktail 】

2

直前、
「彗星倶楽部」で飲んでいたため、
リセットの意味も考えて、こちらを。

ウォッカとコアントローのカクテルです。

表面、苺の香もさることながら、
見事なまでの融合を見せる
コアントローのオレンジの香が好き。
イチゴも酸味がある、甘さがある、
オレンジだって酸味と甘さの果物。
きっとフレッシュジュースで混ぜ合わせたなら、
どこか違和感があるだろう両者も、
こうしてカクテルになることで、
対等に主張し、ひとつに感じられる美味しさ。
グラスの柄の部分すらよく冷えたグラス、
心地良いフレッシュさに喜びました。
キュートな酸味を楽しめるカクテルでした。

【 Moyet:Brandy 】

3

「モイエ」と呼ばれるブランデー。
「FineChampagne X.O」と書かれています。
「なかなかレアなもので」と教えてもらいますが、
ブランデーの世界に全く疎いため、
そうした部分で先入観の良さを得られず。

このお酒が、今回の“目当て”でした。

数回通う中で、
ブランデーには「カラメル」が使われていると聞きます。
法律で認められているもので、
日本酒の糖類であったり、
特定添加物とは別のニュアンスに感じます。
カラメルは「それが必要」と言う印象に感じるのです。

そんな中で「カラメル不使用」のブランデーもあるとのこと。
HOSHIさん曰く、
「カラメルは味の調整に使われる」と言うことを受け、
「ノンカラーリングは、だいぶハードですね」と聞きました。

「 わっ 」

…と驚きの声を漏らすと、HOSHIさんは満足げに微笑みました。
それはグラスを差し出された瞬間。
これまでのどのブランデーよりも強く、香り高い風に当てられます。
素晴らしい香。
高く香立つ中で、嫌味な部分など全く存在せず、
ただただ香水でも味わえない、
ずっとその場で馴染んでいたいと思える香。
瞬く間に世界が隔絶されていく感覚に陥りました。
魅了された世界。その香に酔います。

ものすごく果実を意識できる香。
砂糖漬けの林檎菓子を想像しました。
けれど、
イメージは実に壮大で、
ピラミッドの中に、世界最高峰のりんごの蜂蜜が眠っているとして、
その財宝を解き明かした時に香るものだろう…そんなイメージ。

気持ち、
色としても赤みがかったブランデーなのですが、
想像した色彩は赤と言うよりも砂の色、
それも赤い太陽に照らされるそれのように、
ちりちりと光に呻いているような感覚でした。

味は---…
何度か口にしたブランデーに思う「味わい」が、
ずっとザックリ浅く、香の素晴らしさ、
奥行きのある雰囲気とは対照的に、
飲みやすいと思えるほど、シンプル。
余韻は浅い…と感じました。
これまでのブランデーは、
ずっと余韻が続いて行く感覚が、
どれからも感じたものですが、
ストンとキレて行く印象です。

ウィスキーよりも口に優しく、
これまで感じていたブランデーよりもライトな香味は、

それはそれで好ましいものですね。
雰囲気によって選んでみたいと思えますが、
きっと次回も延々と香を楽しんでいる自分が、
容易に想像できるブランデーでした。


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最初の頃はモルトウィスキーよりも、
ブランデーを多く飲んでいたのだなぁ…と思い出します。

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2008年5月 2日 (金)

金婚、良き酒の記憶、書き残す今。

 

2007年5月18日の日記。

 

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先入観かも知れない。

もし僕の知らないほんとの答えが、
そうだとしても、
僕は僕と弟のあの感動を信じたい。






過日。
このお酒を飲む機会に恵まれました。892050_2179408619
東京・豊島屋酒造、
清酒「金婚」純米大吟醸・斗瓶取り原酒火入れ17BY。

都の品評会で優秀な成績を収めたお酒です。

大学の春休みで帰省していた弟と
ふたりで試飲をしました。






香想起:キリッとしたM310系+9系風。


◎=バランス、前型、閃ク
○=淡、濃、酸、中型、イソ香、カプ香、入好、味好、芯、
  雅、風、中、薫、
△=(かすかに)渋、甘、辛、パイン香、刺激、トロミ、タナビキ、若、
  清、明瞭、力、華
×=-

( ◎:とてもある >>> △:ちょっとある >>> ×:ない )


盃に注ぎ、香を試してみると、
その生き生きとした息吹に驚かされます。
青々と茂るようで、
強い光に照らされたあぁ、わずらわしいほどに木漏れ日が落ちてきて、
めいっぱい光の匂いを胸に宿す感覚。

そうして口付けて喉の奥へ。


「 !! 」


ハッとして、
けれど口は開けず、
弟とふたりで顔を見合わせます。
そして喉の奥からよみがえる余韻。

“比類ない”…とさえ抱きました。

まずチェックメモを取り出して行うのは、
何よりも先に「◎」…この酒を想う上で、
必ず伝えたいと閃く第一の特徴。
それを心に聞き浮かぶ言葉は、

「 バランス、前型、閃ク 」

ハッとする、目が覚める、(・∀・)コレキタ!
…そんなニュアンスを含む「閃ク」は、
熟成されている雰囲気すら若々しく感じられるほどの、
生き生きとした命の喜びを感じさせる酒と言う印象から。
鋭角の雰囲気となだらかで滑らかな雰囲気が共存していて、
何とも言えぬ口中の快感。
「前型」は酒としてのボリュームが
「飲む」と言う行為のどの部分にあるのか…
それは「前」であり、
口にして顔を見合わせるほどの衝撃的な喜びに勝る感覚はなく。
「バランス」は酒としてどう思うのか…
僕自身の価値観による“ただ”の感想。
バランスなんて人それぞれの尺度で変わるから、
参考値にしかならない項目なれど、
僕にとって、僕の記録にとって、
感動的なバランスを持ち合わせていました。
バランスの良さは、
その後の「○:ある」と感じるものにも見られています。
「淡」…濃すぎず、「濃」…薄くなりすぎず、
「酸」…引き締める味の組成、
「入好」…飲み易さ、口に馴染む感覚があり、
「味好」…旨味、糖度も快い。
お酒に激しくない緊張感「芯」があって、
間延びせず、姿勢正しく安らかな笑顔で佇んでいる。
「雅」に関しては注釈があり、
“単調に見えて素晴らしい奥”とある。
シンプルであり、味わいの楽しみも深く続いて行く。
香り高いタイプである「薫」、
酒の強度を表す「中」、
単独、個性ある喜びの風合「風」…と読み取ることが出来ます。


こうした出品酒に限りなく近いお酒は、
過去の経験から思うに、
度数も強いため、
渋みがもちろんあり、
刺激があり、余韻が少ない…と思っています。
お酒の圧力がありすぎて、
余韻として後味を楽しめないのだと考えます。
けれど、このお酒には余韻を…「タナビキ」の項目通り、
香を楽しむ余裕が酒にあり、
渋みも僅かでバランスの良さを支えているように感じます。
「厚」と言う項目にチェックはないけれど、
文句のない厚みを携えていて、
薄っぺらな酒と飲み比べれば、
きっとそのお酒は水に感じられるだろう、
「芯」と繋がるしっかりとした酒の体が出来上がっていたと思いました。

口にしながら感じていたのは、
「熟成の妙」と言うこと、
まだ僕が見切ることが出来ていない感覚、
「今が飲み頃」と感じる呑み切りテクニック…
「この美味しさだからこそ、このお酒は今なんだ」と考えながら、
飲み進めていました。

思い起こすのは、
去年の「貴」の「純米吟醸・無濾過生原酒・山田錦」…
春の多摩独酌会では、
あまり良い印象を抱く事が出来ませんでした。
けれど、夏頃に東武デパ地下で、
試飲販売をする蔵元さんに会い、
試飲させて貰った所、
感動的なふくらみと味わいを持ったお酒に出会いました。

今回のお酒においては原型を知らないものの、
間違いなく素晴らしい熟成を今迎えている酒だと確信できました。





付けた点数は「4.6」…
ここ1-2年では特に高い点数となっています。
近い点数は、
「大信州」の
「仕込み35号・出品酒金賞受賞・瓶取り番号15番」が、
「☆4.5」ですね。
基本的な点数配分は「☆4.5-3.5」の“0.1”刻み。
実際には☆4.3以上は滅多に出ません。
最低限、☆4.5を超えるには、
よほど驚かないと、感動しないと付けられないと思っています。
とてもとても気に入りました。

ただ、翌日にウキウキして試してみると、
甘さと渋みがかなり前に出て来ており、
「☆3.7」くらいに感じました。
これは感動分の期待値含み…だと思います。

本当に一瞬、高く華やかに輝いたお酒でした。
ありがとうございました!


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2008年5月 1日 (木)

“Pub.”ってなんだろう?(2008年4月8日・摩幌美)


この日の言葉ではないのだけれど。

あの日にこの言葉を聞いて、この言葉を思い出した。

「Pub.」は「Public bar」のこと。

酋長殿のスコットランドでのPubの話を聞く。
「アットホーム」…と言うよりも、
僕は「一緒にお酒を飲む仲間たちが集う場所」だと思った。
実際、Pubの起源はその辺りにあるそうだし、
旅人がそうしてその場に泊まる事が出来るよう、
宿と言う形態を取るPubもあったのだそうだ。

ふむ。

ともすれば、
「摩幌美」の「モルトの会」は、そんなイメージなんだ。

モルト好きが集まって、
モルト以外の話もして。

2回目の参加になる僕を、やはりあたたかく迎え入れもしてくれた。

歌ったり踊ったりはしないけど、
酋長殿が見てきた世界の一端は、
ここ松本にきちんと根付いているんだな…と思った。

【 摩幌美・モルトの会 】

【 ANTIQUARY / 12 years old :blended 】


1 

今回のモルトの会の主題は、
「ANTIQUARY」と言うブレンデッド・モルトでした。
前回同様、
見事に仕事が長引いて、遅くなってしまいましたが、
何時からの参加も出来るこの会だから、
安心して合流できます。

アルコールの香を主体に感じて、
どこか灰色の壁…
プラスチックで出来た大きな壁のイメージ。
口にして、
なおエチル系の香を感じつつ、
塩の雰囲気を感じます。
アイラ島に言われる潮っぽさ…よりも、
なお塩を舐めた時のような、
強さとシンプルに芯の立った雰囲気。
きっと「ロックが美味しいタイプだっ」…と思いました。
香が開くだろうし、
何よりも塩の雰囲気が引き伸ばされて、
旨さに通じるのではないか…と思いました。
これは初めて参加した「モルトの会」で学んだこと…ですね。

その後に、同じ12年の「ANTIQUARY」だけれど、
25年前のミニチュアボトル…
いつ蒸留されたかも判然としないものを飲ませてもらいました。

香はカラメルを濃いままに引き伸ばして、
一握の…握り拳を想像し、その裏側の香…と言うか、
強く握って赤くなった色を思い出します。
不思議な香です。
飲んでみると、
最初に試したものに似た「塩っぽさ」を感じ、
「あぁ、同じお酒だ」と思わせますが、
後半が全て丸く角のない塩の雰囲気でまとまり、
旨味が十分にこなれている感覚です。

同じなのに同じでない。
時間が育んだものもあるでしょうし、
時代が違うからこそ、
その時代の気候や穀物の味…年月の隔たりこそが、
尊く感じられました。

【 Signatory Vintage 1964 Pure Grain Scotch Whisky 】


2 

ここからはkenchieさんのプロデュース。
ラベルを見るだけで思わずときめいたこのボトル。
しかも「Signatory Vintage」の
旧ラベルだけでも希少であるのに、
グレーンウィスキーともなれば、
果たして何本が現存しているのでしょうか。
長期熟成のグレーンウィスキーは飲んだことがありません。
素晴らしい機会に感謝です!

トップノート。
「なんてクリーミーなんだ!」と驚きました。
まるで、ホイップクリームを食べた時のよう。
ほんの少しバニラを加えて、さっくりと混ぜ合わせる。
強いバニラではなく、あんなに派手ではなくて、
あくまでミルクの香味を引き立てるような甘い香――…
…口にしたクリームの味を、香として感じました。
なんて可愛らしく、甘い香なのでしょう。
子供の頃に喜んで飲んだ瓶入りのコーヒー牛乳の様な、
やや懐かしく、そして…香だけで美味しくなってしまう、
そのイメージを抱きます。

味わいは、
シングルモルトウィスキーの味わいとは、
やはり違っていました。
原料の違いがありますから当然なのですが、
それでも「違う」と言う事実に出会えることが嬉しい。
香の軽さがあり、
その中で、何か砂煙の様な…
塵の様な汚らわしさではなく、
もっと霧に近い神聖さがありながら、
霧よりもやや粒子が粒となって目に見える感覚。
樽の木の香に近いものも感じ取ります。

粉薬を水の中に溶いて、
それをかき混ぜた時に、
水流が竜巻を呼び出し、溶け切らない粉が中心部、
竜巻の目に収縮して行きます。

口にしてみて、
味わいが一瞬散らばるのですが、
自然でありながら強い力によって、まとまっていく…
…そんな感覚でした。
余韻もたっぷりと長い訳ではなくて、
野菜の甘みに近い、
シンプルで強過ぎないライトな雰囲気。
蜂蜜を薄く引き延ばして、透かした様な優しいアフター。
素敵なグレーンウィスキーでした。

その後、数種類の
「Alan Malt」を試させて頂いたのですが、
いやはや、すっごく美味しいですネ。
「Bar regalo」でいくつか試してはいるのですが、
( http://sake-soja.cocolog-nifty.com/blog/2008/04/post_cb7f.html )
それも美味しかったし、これもまた一味違います。
ヨーグルトや林檎の様な酸を感じ、
優しく広がり、なお優しいイメージを残して行く。
米と麦を感じ…それは穀物の持つ旨味に通じている様な気がしました。


そうして楽しく過ごして気付けば24時の閉店時間。

いつでも「モルトの会」はあっと言う間…なのかも知れません。

次回5月27日を楽しみにしつつ、お店を後にしました。

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2008年4月30日 (水)

長野のお酒は元気です(2008年4月5日・風林火山)


気が付けば、

その日飲んだお酒は長野県産ばかり。

それが「風林火山」の僕が思う魅力のひとつ。

長野のお酒は元気です。

それを伝えてくれる場所。

日記を書くことで、伝えられる場所。


松本駅前「風林火山」に行って来ました。

【 大信州、Sogga pere et fils 】


Photo_4 

長野・大信州・純米大吟醸“仕込み29号”金紋錦、
長野・Sogga pere et fils・純米吟醸生“J”miyamanishiki…

「大信州」、
松本平産の金紋錦を使った今年からのボトル。
飲んだ瞬間、
その大信州らしい芳しさに「わっ」と喜びました。
華やかさ、甘さと澄んだ雰囲気の調和した香。
キレ良く、派手過ぎず、少しだけ苦味が残るけれど、
それを酒の体、とろみ、味わいが上手にカバーしてくれます。
最後に残る印象は品の好ましさ。
美味しいです。

「Sogga pere et fils」、
小布施ワイナリーの新酒を。
立ち香は酒らしく、また粕を想像できる香。
長野県酵母的な印象です。
発泡感に似た酸の生き生きとした強さ、
同時に感じる旨味。
香だけでは、やや硬質のイメージを抱きましたが、
飲んで爽やかさと共に酒の厚みを感じ取ることができ、
食と共にあっても、心地良さ、ありますネ。
自身の好みから言えば、
もっとメリハリがある、味の緩急があるものが好きですが、
これはこれで、素晴らしいボトルだと思います。

どちらのお酒も頂いた4月上旬から、
今日までの間に熟成が進んでいると思われるもの。
それが良くなるか…好みから離れてしまうかは、
誰にも分かりませんが、その時を飲み干すのは楽しみですね。

【 ホタルイカのぬた 】

Photo_3

ホタルイカのシーズンです。

あぁ、お酒に合うこと!
味噌、それだけでも美味しいのですが、
僕にはやや、しょっぱい。
(この味噌は甘いものでしたが)
味が強く感じるそれを、美味しくさせる…
逆に酒に向くには大人しいホタルイカやカンゾウも、
味噌と揃えて、
味わい深く、味わいに富む。
良い相乗効果ですネ。

【 厚切り天然ぶり 】

Photo_2

“どの程度厚切りか”と言うのは、
こうしたメニュウの上で気になるポイントですよネ。
贅沢に身、厚く、
頬張って食べるその心地良さ。
「食べているなぁっ」って気にさせます。
「厚切り」と言われて、
「厚くない」と感じてしまう場合は寂しいものですが、
視覚的にも味としても満足できました。

写真には収めませんでしたが、
お試しで「いかわさび」なる
新作酒肴を食べる機会に恵まれました。
名前を聞くと、
「たこわさび」みたいで…
足8本か10本かの差、
同じような漬け物だと思いました。
すると出てきたのは白い塊。
「イカソーメン」と…
なんでしょう、白和えにした様な概観。
香を嗅ぐと酒の香がぶわわっと…
山葵の香の鮮烈さと柔和な甘い香を伴って感じられます。
「こう来たか!」と思わずにはいられないアイディア!

「わさび漬け」と和えた「いかわさび」なのですネ!

お酒に合うのは元より、実に美味しいです。
実は普段、わさび漬けがあまり好きではない自分。
酒粕もお酒も山葵も大好きなのですが、
長野県名物「わさび漬け」はアルコールの香が強すぎて、
どうも好きになれないのです。
けれど、これは食べられる!
美味しいと思って手が伸びる!
「あ、わさび漬けって美味しいんだ!」と知る事が出来ました。

【 長野・翠露(舞姫)・純米吟醸中取り袋しずく生“雄町” 】

Photo

パイナップルをイメージする香。
含み香、口中揉んで広がって行くけれど、
どこか印象が灰っぽい感覚。
やや沈む…「キレ」の好みが合わないのかも。
舌に残る雰囲気はお酒だけだと目立ってしまいますが、
食べ物と一緒ならば美味しく感じられます。


美味しく飲んだ長野の酒、
長野にこんなに元気なお酒があるのなら、
住んでいる自分も元気じゃなくちゃ!

そんな明日の活力になる長野酒のお話でした。

もちろん、
「風林火山」には他県のお酒もあります。
県内のお酒と他県のお酒の比率は、
抜群に県内銘柄が多い…
実はそんなにナイんです。こうしたお店。
ありがたいです。

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2008年4月29日 (火)

わかってんだって!やっぱり飲んでみなくちゃ分からねぇ!!(2008年4月26日・Side Car)


分かってんだって!
実学以上に学べるものはないのだと!

でも、なかなか機会を作れやしねぇ。
分かってんだって。
分かっていてもままならない時って、
いろいろあるもんじゃねぇか!

「いつか」の先は、
自分で起こさなけりゃ、いつまでも来ねぇんだって!

久し振りに向かったBarの扉の奥で、

素直な喜びの素晴らしさ、僕は味わった。


期間があるものなので、先行して更新を。

4月26日の出来事。

「厨十兵衛」で旨い日本酒を楽しんだ後、
「92の扉」のkuniさんと「Side Car」へと。
中町にある「Side Car」へは、
これが2回目になります。

【 Highland Park / Kingsbury's 1981 】


Cimg2517 

「Bar regalo」でのモルトの会で、
いろいろと試飲させてもらえた「Highland Park」…

( 島の息吹に焦がれて往くか )
( http://sake-soja.cocolog-nifty.com/blog/2008/04/post_cb7f.html )

その日、たまたま「Kingsbury's」の90年代、
「オリジナル」と呼ばれるシリーズの
「Springbank」を手に入れることができ、
「あぁ、そう言えば、このラベルのきっかけは…」と考えると、
同シリーズの「CAOL ILA」であり、「Highland Park」であり。
酔い心、イメージで「Highland Park」が浮かんだために、
「Kingsbury's」の「Highland Park」を頂くことにしました。

ちなみに、初めて「Side Car」のカウンターに座った日、
飲んだモルトのうちの1本が、
同「Kingsbury's」の「Campbeltown 1991 Springbank」でした。
夜が繋がっている、そんな気がします。

トップノートはクリーンな香。
シンプル。
キングスバリーの好みの系統と言うよりも、
ハイランド・パークらしさが出ている様な感覚。
優しく、ほの甘いイメージを抱かせます。

飲んで、なおクリア&クリーンなイメージ。
アルコール度52%の強さも手伝い、
強烈な刺激もありますが、
その分、清明さにも通じている様な感覚です。
口慣れる度に、
味わいが蓄積されて残って行く様で、
感想としてアフターとしてのバランスの良さは、
流石の出来に思います。

【 山崎 / Official Aged 12 Years 】


Cimg2519 

続いて頂いたのは「山崎」…でした。
何でもSUNTORYのキャンペーンが始まったそうで、
6月30日までの期間、
「モルトラリー」と称し、
指定されたモルトを飲むことでスタンプをもらい、
全部集めるともれなく商品がもらえる…と言う企画。

「ちょっと欲しいなぁ…」と思い、
酔いも手伝って「やってみようか」とも思い。
全8種の内から「どれにしよう」と考えます。

そこで「山崎」…

これは何故か。

あまり日本のモルトに縁がない、
率先して飲まない自分が、
何故に「山崎」から行ったかと言うと、

「 おそらく最後まで飲まないだろう 」

…と言う、実はすごく後ろ向きな考えから。

また―――…

香:桃、熟した柿
味:キャラメル、ココナッツ、バニラ

…と書かれた紹介文を読んで、

「 本当にその類の香がするのですか? 」

…そう言う興味を持ったから。
もし、言葉通りであれば、
かなり好みの雰囲気に違いない!と思ったのも確か。

モルトの本を見ても、
その言葉に気付かなかったかも知れません。
日本のモルトは、わりと読み飛ばしていました。
こうしてキャンペーンだからこそ目に留まり、
選び出しました。


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ここからがタイトルに掛かって来るのですが…
紹介文と全く同一のイメージは湧きませんでした。

けれど、
これは僕が感じるイメージの言語化が、
それと通じ合わなかっただけで、よくあること。
想像を膨らませば、
「桃」はともかく「熟した柿」は非常に納得できますし、
日本酒の価値観から言えば、
「桃」の香と、
「柿」の香のイメージは、
「新酒ばな」と「1-2年熟成酒」と言う感覚さえあるので、
同じようには思えないでしょう。

実にバランス良い味わい、香味の調和。
キャラメル、ココナツ、バニラ…
…のどれと特定は出来ませんが、
突出する味の強さがあるのではなくて、
カラメルを融かしたような、
深い木の甘さではなく、
香の優しさに抱かれる甘さを持ち、
落ち着きと厚みのあるスムースさ、
それは飲んで心地好く美味しい。
“ほっ”とします。
今まで、どのモルトであっても、
ある程度、背筋を正して飲んでいました。
集中して香を試しイメージを膨らませ、
味わいも口中、余韻、その後と観察をする…
深夜2時頃、
酔いの先に頂いたものだからかも、
疲れがピークであったからかも知れませんが、
張った心地が瓦解して行く、
穏やかさを与えてくれるモルトでした。

明確な飲み比べや経験がないのに、
どこか日本のモルトを避ける傾向にあった自分。
何故…と問われると、

「気乗りがしなかった」としか言えません。

それ以上に理由がないんです。
すぐ手の届くところにあるような気がして…
実際によく見かけるものですし。
そこで海外のモルトは海外から旅をして来ている訳で、
どこか希少性を感じていたのかも知れません。
だから飲むのなら、
海外のもの…そんな風に考えていたみたいです。

これは今だからこそ、自分を見つめ直して思うこと。

Ichiro's Maltを飲んで、
「日本ってスゴイなぁ!」と思った気持ちとは違います。

( 今、そこにある素晴らしさ!(2008年4月12日・洋酒店 醇)  )
( http://sake-soja.cocolog-nifty.com/blog/2008/04/2008412_a52a.html )

その気持ちは、
「日本にもこう言うモルトがあるのだな」と言う気持ち、
「海外の良さに匹敵するものがあるのだな」と言うもの。
あくまで海外に優位性を置いた印象でした。

それはそれで、たいへん素晴らしいことです。
また飲みたいです。

今回はよりスタンダードなモルトを飲み、
そして感動し、
思う「日本ってすげぇな!」と言う気持ちは、
日本酒を愛しく思う気持ちと同じ。
この素晴らしいモルトが世界に広がると良いのに!
僕はまだ一端しか知らないけれど、
確かにここに美味しさは存在している!


それに気づいた夜。

僕が再び「Side Car」のドアを開ける日は遠くないでしょう。






今日は東京で「兵庫・龍力」の秘蔵酒を楽しむ会です。

これから上京しますが、
願わくば、
リカーズハセガワで試飲も出来ますように♪

楽しい一日を願っての今、です。

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