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2008年4月20日 - 2008年4月26日

2008年4月26日 (土)

【八六酒総覧】「 第55回多摩独酌会:蔵元ブース試飲結果 」


---- Go to the Distance! ----

2008年4月20日・多摩センター京王プラザホテル多摩

【 第55回 多摩独酌会 】

50種類のブラインドを1時間程度でこなし、
続いては蔵元ブースへ。

50種類のブラインド結果は以下に。

( 【五〇酒総覧】「 第55回多摩独酌会:ブラインド試飲結果 」 )
( http://sake-soja.cocolog-nifty.com/blog/2008/04/55_8cd3.html )


【 三重:而今 】

61:☆4.0
純米吟醸・無濾過生原酒“山田錦”
   うん、ハイバランス!美味しい

62:☆3.7
純米吟醸・無濾過生原酒“雄町”
   やや苦味。ミルク的灰のイメージ。軽さは心地良く感じる

63:☆3.7↑
特別純米“五百万石”901酵母
   酸+ミルキー。熟れつつあり、好みに感じる。火入れ後の燗酒に期待♪

64:☆3.8
特別純米“五百万石”MK-1
   ふんわり甘い。好みの雰囲気。これも燗酒、面白そうだ

【 長野:木曽路“峰” 】

65:☆3.8
特別純米生“長野D酵母”
   柔らかくミルキー。苦手な長野系らしくない、
   ふっくらとした酒。良い

66:☆3.6
特別純米生“9号酵母”
   酒がキリキリとして感じられる。
   酒っぽい、酒らしいイメージ

67:☆3.7↑
山廃純米2年熟成
   程好い熟成感。酸、甘さ、コク、
   それぞれ調っていて良い

【 青森:陸奥八仙 】

68:☆3.8
純米・無濾過生原酒“芳醇超辛口”
   甘い。この味の太さは美味しい。
   よく冷えてしまうと、もっと辛口に感じるのかも

69:☆3.8↓
純米大吟醸生“華想い”
   香は含み香が主体。揉んで旨し。
   穏やかな酸、美しさを感じる

70:☆3.8
純米吟醸・中取り無濾過生
   甘い。けれどバランス感はあり、美味しい

71:☆3.7↑
特別純米・直汲み
   甘さ+発泡感。イキが良く、
   奈良萬の米味をキュートな方向にシフトさせた様な

72:☆3.8↑
特別純米生“漁り火”
   美味しい。米の味。
   前に飲んだ印象は「やや渋い」だったけれど、
   バランス良くキレ良く美味しい

【 長野:佐久乃花 】

73:☆3.8
純米吟醸・無濾過生原酒“長野D酵母”
   香、バランス良し。甘い。
   言われて思うと「峰」のD酵母に似ているような…

74:☆3.7
純米吟醸・無濾過生原酒“長野C酵母”
   薄い。加水したイメージ。バランスは軽快さの中で良い。
   例年と比べると…って感じか

75:☆3.9
辛口吟醸・無濾過生原酒
   軽さもあり、味の深さ、米の味もあり旨い。ほの甘くキレあり良い

76:☆3.7
純米吟醸・無濾過火入れ
   秋の状態を思うとまだ熟れ足りない。けれど、必ず良くなる気がする

77:☆3.8
純米吟醸・7号酵母18BY
   この熟れ方、嬉しい。しっかりした酸の出方、味わい良し

【 福島:奈良萬 】

78:☆4.2
純米大吟醸おりがらみ
   うん、全てにおいて素晴らしく旨い。
   舌の上が喜ぶ。ひとくちで「わぁい♪」となる感じ

79:☆4.0
純米大吟醸中垂れ生
   ↑と比べると、綺麗な感覚。スッキリにシフト。
   むしろ方向がハッキリ見える。酒の元気を感じる

80:☆3.8
純米大吟醸・火入れ
   ミルキー。味あって調い、ほんのり、勢いよりも安らぎ。
   3種、どれを好むか…だよなぁ

【 岐阜:小左衛門 】

81:☆3.7
純米吟醸“夏純吟”吟の精
   柔らかい。あっさりしていて強み、
   圧力、印象は少なめだけれど、その分、すんなり入ってくる

82:☆3.7
↑特別純米“信濃美山錦55%”
   甘さ、含みの旨さ。バランスあり。自分に程好い

83:☆3.6
純米吟醸“山田錦・仕込み13号”
   ↑より更に甘く太い。
   じんわりと染みる。辛味のニュアンスは少ない傾向

84:☆3.7
特別純米“五百万石”
   好き。甘さが心地良い度量。ミルキー+バランス。
   香はほんの少し好みから外れているけれど

85:☆3.8
純米吟醸“備前雄町・仕込み38号”18BY
   ソフト。強さは無いけれど、まったり。
   奥にパイン系の香。良い熟成

【 長野:秀峰喜久盛 】

86:☆3.8
本醸造限定品・無濾過生
   含んでこそ、味を楽しんでこそ。
   香は熟れ始めの香で芳しくは無いが、味わいがとにかく良い印象

87:☆3.9
大吟醸
   シルク+ミルク。緑色を連想させる
   キラキラとした味の強いバランス、やや甘

88:☆3.8
特別純米
   熟れ味。酸味。旨味あり、
   後半しっかりと米味を感じさせてくれる

89:☆3.7
純米吟醸・無濾過生“鼎”
   出始めの頃より軽快さをまとって落ち着いたかも。
   ミルクっぽくまとまりあり、若い印象減り

【 神奈川:相模灘 】

90:☆3.8
純米吟醸・無濾過生原酒“雄町”
   ブドウみたい。濃さが旨い。これも出始めの頃よりもずっと良い。
   軽さが消えてバランスが出て来た

91:☆3.8
純米吟醸・無濾過生原酒“美山錦”
   美味しい。バランスあり、香もあり、
   良いと思って飲んでいるからかも知れないが期待は裏切らない

92:☆3.8
純米吟醸・無濾過生原酒“山田錦”
   9号+山田錦の良い関係、そのままの出来。
   こういう相模灘もあるんだ!アルコール感、やや先行系

93:☆3.8↑
特別純米生“美山錦55%”
   これは!メリハリあって甘味、力あるバランス、
   圧力、めちゃ好み。純吟より好きかも

94:☆3.6↑
特別本醸造“美山錦60%”
   ほんのり硬い。やや渋味を感じるけれど、
   それでも高品質。これはこれからが楽しみ

点数は高く記録していませんが、
ものすごく印象良いです。
高級酒としての良さではなくて、
居酒屋さんで出会って嬉しくなっちゃう、
取っ付き易さの「3.8」です!

…家に戻ってから、
「あれ?なんで3.8?」と思ったほど。
「もっと点数が良いんじゃないか…?」と。

前後の比較で点数を付けて行く習性があり、
均一して個性がありバランスがあり、
どれも美味しい…と思って、
あえて同じ点数を書いたのだと思います。

【 千葉:不動 】

95:☆4.1
純米大吟醸・吊るし無濾過生原酒
   クオリティ高い。桃の香プラス生き生きとして
   酒が素晴らしさを感じさせてくれる

96:☆3.9
純米吟醸・吊るし無濾過生原酒
   ↑とほぼ同じだ。キンとしてクリアさ、
   とろみの感覚が差かなぁ。やや大人しくした感じ

97:☆3.9
山廃純米火入れ・18BY
   ココア味。濃い。これはスゴイ。
   ナッツ香に近い雰囲気が良い方向に変化した形

98:☆3.8
本醸造“超辛”18BY
   中ではアッサリの傾向にある。でも飲み応えは十分だろう。
   辛味はそんなに感じない、コク味重視

99:☆3.7
山廃純米“長期熟成”4~5年
   濃い甘さ。古酒らしい味わい。
   米味がこなれて熟れて行く、その美味しさ。
   15℃にて熟成とのこと

【 佐賀:鍋島 】

100:☆3.8↑
純米吟醸火入れ“赤磐雄町”
   香り高く、そして美味しい!ハイバランス。
   雄町の酒…と言うより、鍋島蔵の美酒と言う感じ

101:☆3.8
純米吟醸生“風ラベル”山田錦
   酸利いてバランス高い。やはり美味しい風ラベル。上手

102:☆3.7
純米・無濾過生原酒
   深い甘さとピリピリ感。味あってしっかり旨い。
   米味の濃さは鍋島蔵っぽい

103:☆3.7
本醸造・無濾過生原酒
   強い酸。ほのかなミルク感。
   味は↑よりなお強く、ザックリしたオレンジのイメージ

104:☆4.1
大吟醸
   美味しい…より「旨い」酒。
   とろっとして熟れていて芳しくて佐賀系大吟醸らしい

【 山口:貴 】

105:☆3.7
純米“80%精米”
   味あり、濃い…が、重み少なく酸が後味を拾って行く感じ

106:☆4.0
特別純米“60%精米”
   ミルク、濃甘、まったりとして実に旨い!
   今、この感触がすごく落ち着く

107:☆4.2
純米吟醸・無濾過生原酒“雄町”18BY
   うは!熟成してなお香が出て来るか!
   メロン風の含み香、まろやかな舌触り。大吟醸クラスの美味しさ!

108:☆4.0
純米吟醸・無濾過生原酒“山田錦”
   芳しい。何の違和感もない、高品位なお酒。
   甘さ、美味しさが伝わって来る

【 群馬:結人 】

109:☆4.0
純米吟醸・中取り生
   うん、やや苦味があるけれど、この感じ、芳しさは好み。
   キラキラして見える

110:☆3.9
純米吟醸生・あらばしり
   1ヶ月前よりも爽やかさを感じる。
   熟れてバランス良く上がって来たのかも

111:☆3.7↑
純米吟醸火入れ“五百万石”
   落ち着きと渋み。味はまったり、得られる時間もゆっくり

112:☆3.7
特別純米・火入れ
   濃く、甘い。「桂川」に近い印象。
   美味しい。温度を楽しめる印象あり

【 福島:あぶくま 】

113:☆3.8↑
純米吟醸・無濾過生詰“山田錦”
   個性を感じる。硬さ、芯のあり方、充実の酒質。
   メリハリよりも均一感、余韻にリンゴの風

114:☆3.8↑
純米吟醸・無濾過生詰“五百万石”
   スィートさ、優しさ、旨味がゆっくりと感じられ、染み込む

【 長野:豊香/神渡 】

【 豊香 】

115:☆3.7
夏吟醸辛口生貯蔵
   トロっとして度数の高さがジンと来る。
   この味の強さが今後どうなって来るだろうか

116:☆3.7↓
純米・無濾過生原酒
   強く濃くアルコールの雰囲気もしっかり。
   全体がガチッと強い。ひとくちに要する時間が長い

117:☆3.7
純米吟醸・無濾過生原酒
   程好くあっさり。バランス良し。
   飲み口追い掛けて来るアルコールの余韻、その周辺が良い

【 神渡 】

118:☆3.8
純米吟醸
   濃いミルクのイメージ。
   むしろ初年度「豊香」に近いイメージも。メロンの香味

119:☆3.6
大吟醸
   やや気になる匂いが。
   これから落ち着いてくるのだろう…そんな感じ

【 山梨:さ々一 】

120:☆3.3
純米大吟醸・無濾過“山田錦”
   香が苦手。味にも苦手さが出てしまう。
   質は良いとは思うのだけれど。カプの変性系の香か?

121:☆3.5
純米吟醸・無濾過“美山錦”
   濃いナッツ系の香。やや沈みがちなイメージ。
   室温よりも冷えれば変わる気がする

122:☆3.6
純米“玉栄”78%
   分かり易く米味を前面に出した形。
   オイリーさも美味しくマヨネーズのイメージ。
   燗にするより室温が好きだった

123:☆4.0
フェイジョア・甘味果実酒
   パイナップルグアバのお酒。マスカットジュースみたい。
   日本酒ではないけれど、これはこれで美味しい

【 秋田:一白水成(福禄寿) 】

124:☆3.7
純米吟醸・中取り火入れ“美郷錦”
   甘さほがらか。キュートに気持ち良く美味しい

125:☆3.7
特別純米火入れ“吟の精&秋田酒こまち”
   ↑より更に甘く濃く、柔らかさと硬さが程好く両立している。
   酸も感じられる

126:☆3.7
純米吟醸・無濾過生原酒“袋しぼりたて”
   ポップな雰囲気。香が今後保てるかどうか…そんな気もする。
   飲む温度によっても香は変わりそうだ

127:☆3.8
純米吟醸・無濾過原酒火入れ
   これは美味しい。分かり易い。
   自然に口に合わせて来てくれる感じ。バランスあり、良い品質

【 東京:屋の守 】

128:☆3.5
純米・無濾過中取り生
   匂いが気になる。苦手なお酒らしいお酒の香。
   後味、あっさり終わるのは良い

129:☆3.4
純米吟醸・無濾過生原酒
   どこか貝類のイメージ、苦味と渋み。
   香の重みでメリハリを感じないような…

【 新潟:村祐 】

130:☆3.5
特別純米・無濾過生
   バランス良くあっさりと。旨味の圧力は控えめ。
   それを基調に仕上げた感じ

131:☆3.6
純米大吟醸・無濾過生
   こちらは分かり易く「村祐」の酒…と言う印象。
   甘く濃く、強く、かつキレる

【 十四代を探す : フルブラインド : 5種の中から選び出す 】

132:☆3.8↑
山形:十四代“本丸”・A - 本醸造
   バランス良く旨い。程々にミルキーで軽やか、明るい印象

133:☆3.8
山梨:さ々一・B - 純米吟醸・無濾過生・美山錦
   すごく強い米の味。
   味のバランスあり、香味ともに満遍なく甘さがある

134:☆3.7
三重:作“恵乃智”・C - 恵みの純米
   優しい甘さ。やや硬く、それが心地良い

135:☆3.8
長野:佐久乃花・D - 辛口吟醸
   酸立つ、メリハリのある味わい。
   美味しいし、勢いあって辛さがサバケ良く、しゃんとさせる

136:☆3.6↑
長野:秀峰喜久盛・E - 本醸造限定品
   強いミルク味。味の強さ、濃さ、やや貝殻風の渋みのある香

見事に「さ々一」を選んで、外しました。
前回同様。


以上、136種類でした!
次回は6月、小大会再びです!

お酒を知る宴、楽しみに溢れた祭!

長編日記、
読んで頂き、
ありがとうございました!

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2008年4月25日 (金)

【五〇酒総覧】「 第55回多摩独酌会:ブラインド試飲結果 」





---- Running Wild! ----






2008年4月20日・多摩センター京王プラザホテル多摩


【 第55回 多摩独酌会 】



今回がブラインド分、次回が蔵元ブース分。
136種類、試飲をしてきました。
いやはや、楽しい!
物凄く集中して、あっと言う間です!
蔵元様、お会いした皆様、
どうもありがとうございました!
感謝と共に、お酒の感想を以下に。
深く考えず、思いのままに感想を添えています。
お気に入りのお酒にご機嫌な点数を付ける時もあれば、
平時、苦手とするお酒に高評価を付ける場合もあり、
ブラインドだからこそ味わえる楽しみがあります。
お酒の好みは人それぞれ。
全てのお酒が喜ばれて飲まれることを祈りつつ。



【 定番酒を探す : フルブラインド 】
( 40種の冷酒ブラインド + 10種の燗酒ブラインド )

「 爽醇 」ブロック:10種
( 爽やかさを感じさせる喉越しと味わいを楽しめる生酒 )

1:☆3.6
    秋田:一白水成・純米吟醸・袋吊り無濾過生原酒
    軽い味わい、香少なめ、メリハリの乏しさも狙いに思えるバランス

2:☆3.7
    長野:佐久乃花・純米吟醸・無濾過生原酒直汲み・Spec D
    芳しい。味強く酸強く。やや強過ぎる

3:☆3.7
    長野:秀峰喜久盛“鼎”・純米吟醸・生
    栗香+α。好ましい味もあるけれど、印象に残りにくいタイプ

4:☆3.8↑
    福島:奈良萬・中垂れ純米・無濾過生原酒
    キリキリとしている。更に勢いがあれば物凄く好き。ややアルコール感

5:☆3.8
    岐阜:鯨波・純米吟醸・無濾過生
    米味旨い。そして重すぎずバランスが取れている

6:☆3.6
    東京:多満自慢“紅龍”・純米吟醸・生
    熟成感、苦味。よく揉んでほのかに甘い。その甘さが良い

7:☆3.6↑
    山形:くどき上手・純米大吟醸・出羽燦々33%精米・生
    甘い。甘さを基準にバランスを狙う。ふんわりしているけれど、どこか辛い

8:☆3.6
    長野:明鏡止水・純米大吟醸
    香あるのに、渋みも立つ。メリハリと言うかコシ味が欲しい

9:☆3.6
    宮城:墨廼江・純米吟醸・中垂れ
    果実に感じる酸のバランス。やや浅い。もう少し落ち着いて盛り上がれば好きかも

10:☆3.6
    長野:翠喜(舞姫)・純米吟醸・直汲み無濾過生
    セメ香+強い酸。濃い甘さ、酸の厚み。強すぎて苦手なバランス

「 香醇 」ブロック:11種
( 香の良さ、返り香の良さを楽しめる生酒 )

11:☆3.8
    群馬:結人(桂川)・純米吟醸・中取り無濾過生
    桃の香、熟れた味わい。「大信州」の良さに通じる良いバランス、好みの味わい

12:☆3.5↑
    山梨:さ々一・純米大吟醸・山田錦
    渋い。甘味でカバーできていない。資質はあると思うが惜しく感じる

13:☆3.5
    岐阜:小左衛門・純米吟醸・生・仕込み20号
    強く栗香。味のまとまりは良いが苦手な香

14:☆3.5
    東京:屋の守(金婚)・純米・中取り無調整生
    やや栗香。かなりアルコール感強い。他おおよそ平坦、中程度

15:☆3.8
    長野:木曽路“峰”・純米吟醸・無濾過しぼりたて生
    まったりソフト。印象に訴える強さは無いがバランスが実に良い

16:☆3.7↑
    長野:豊香(神渡)・純米吟醸・無濾過生原酒
    甘い。米味深い。雰囲気も良く、好みに合う感じ

17:☆3.7↓
    長野:夜明け前・純米吟醸生・しずく生一本
    酸強め、香穏やか。含みも穏やか。バランス好く美味しい

18:☆3.5
    群馬:龍神(尾瀬の雪どけ)・純米吟醸・生・雄町
    甘すぎて苦手な香の域にまで到達。ワインの酸みたいな…。味は丸くなっているが…

19:☆3.3
    栃木:鳳凰美田・純米吟醸・雫しぼり斗瓶取り生・雄町
    栗香+灰のイメージ。米の味、渋味、貝殻を想像する

20:☆3.4
    広島:富久長・純米吟醸・中汲み槽しぼり生
    香に猫の背を撫でた様な…苦手な香。味は勢いあるのだけれど

21:☆3.6
    香川:悦凱陣・山廃純米・無濾過生・讃州雄町
    セメ香+酸、辛口系で強く感じても、18-20に比べると好ましいと思える

「 芳醇 」ブロック:10種
( 味乗りの良さ、香を楽しめる生酒 )

22:☆3.7↑
    山形:三十六人衆・純米大吟醸・生
    濃い。良い熟れ方。含みの甘さが良い

23:☆3.6
    福島:あぶくま・純米吟醸・無濾過生原酒
    ナッツ風の香が。美味しいのだけれど、まだまだ美味しくなる日が来る様な

24:☆3.8↑
    神奈川:相模灘・特別純米・生
    果実。実に強く熟れた果実。まさに好みの酒

25:☆3.5
    三重:而今・純米吟醸・雄町
    甘さ重視。やや苦味も。而今かな?

26:☆3.7↓
    佐賀:鍋島・純米吟醸・風ラベル・山田錦
    酒の勢いをもっと感じたい。草と米を想像させる香。甘酸、ちょっと前の長野っぽい

27:☆3.8↑
    千葉:不動・純米吟醸・吊るし生原酒
    つるりとした感じ。バランス+灰イメージ。
    前に出て来る印象が少なめだが奥にパイン香+旨味あり

28:☆3.7↑
    山形:十四代・特別純米・無濾過生・雄町
    やや灰+渋だが、バランスは良い。全体容量が中量

29:☆3.7
    福島:飛露喜・純米吟醸・愛山
    香のあり方がソフト。やや荒、渋を感じはするけれど、バランスが調っている

30:☆3.7
    山口:雁木・純米吟醸・無濾過生あらばしり
    酸が前、キュートな感じ。その後、あっさりと。
    食中向きと言われるタイプ

31:☆3.8
    島根:王禄・超辛純米・無濾過中取り生
    プチプチ。甘、酸、米味がどれも強く感じられる

「 濃醇 」ブロック:9種
( 香、喉越し、酒の旨味を併せ持つ重量感のある生酒 )

32:☆3.8
    新潟:村祐・純米大吟醸・亀口取り無濾過生
    甘み、酸味、コク味、みんな強くて旨いと感じられる

33:☆3.8↑
    福島:天明・純米吟醸・中取り生・亀の尾
    ミルキー+酸、コク味

34:☆3.8
    青森:陸奥八仙・特別純米・無濾過生原酒中取り直汲み
    ややセメ香。元気良くプチプチ感あり。
    ラストがやや平坦かも。でも美味しいお酒

35:☆3.5
    山口:貴・純米吟醸・無濾過生原酒中取り・雄町
    勢い、良し。やや硬く、ハム香とたまに書く、その匂いが感じられる

36:☆3.6
    山形:山形正宗・純米吟醸・袋取り直汲み生・山田錦
    勢い足りず。バランス+酸のタイプ

37:☆3.5
    兵庫:奥播磨・純米吟醸・袋吊り生・仕込み29号
    浅い。草のようなニュアンス。質は良いと思うのだけれど

38:☆3.7
    茨城:来福・純米吟醸・袋しぼり生原酒・愛山
    甘く、その甘さのバランスは好き。
    酸が心地好い重量。もっとメリハリあればもっと好きなタイプ

39:☆3.7
    高知:久礼・純米吟醸・火入れ
    甘、メロン、パイン…エステル香高い。熟れつつあり、ややメリハリなし

40:☆3.7↑
    神奈川:天青・純米吟醸・火入れ・9号酵母
    勢い良し、セメ香もほんの少し。けれどバランス良く食中向きなタイプ

「 燗酒 」ブロック:10種 

41:☆3.6
    山形:出羽桜“枯山水”・本醸造・3年熟成酒
    濃い蜜味。桂川か?旨く強い。ちょっと疲れてしまうかも

42:☆3.7
    長野:帰山・純米吟醸・10年熟成酒
    見た目の色が他と違う!すごい濃さだっ。
    味は濃い中で酸がいきり立って、それが旨い

43:☆3.5
    静岡:杉錦・山廃純米
    酸の立つ、食中に合う感じ。ミルク味に砂糖を落とし込んだ味わい

44:☆3.5↓
    福井:黒龍“九頭龍”・純米吟醸
    品が良い。でも、やや浅くて渋い。温度が低く感じる

45:☆3.6↑
    愛知:義侠“えにし”・純米
    これも素晴らしく濃い。古酒みたい。粘りある濃く強い味わい

46:☆3.5
    兵庫:竹泉・純米・山田錦
    貝殻風の香を拾う。辛口風。彩り少なく感じる

47:☆3.5
    群馬:群馬泉・山廃純米
    燗酒らしい味わい。クラシックな雰囲気。米の味、米の辛味

48:☆3.7
    奈良:篠峯・純米・山田錦
    バランスがあって、まったり出来る味。酸+まろみで上手な感じ

49:☆3.6
    秋田:春霞・山廃本醸造
    バランス良い。味、香、爽やかな味も感じて、好ましい

50:☆3.6↑
    群馬:桂川・本醸造
    熟れて、ややムレた様な香も。味は実に甘くてまったりとしている






【 第55回多摩独酌会アンケート結果 】


掲示板には1種類しか書いていませんでしたが、
アナウンスでは2種類の銘柄が聞こえました。
次点も言ったのかも知れません…
そのメモがあるので、次点として書き添えます。
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【 No.1-10:爽醇区分・ブラインド結果 】

アンケート首席:No.1:一白水成 
アンケート次席:No.7:くどき上手

個人試飲ランク首席:No.4:奈良萬

双方、自分の感想ではあんまり高く評価していないみたい。
奈良萬、鯨波に良い点数を。
このブロック、最後に回ったため、
感じ方が違ったのかも。
首席、次席共に軽快さを持つ…
「爽」のキーワードには合うと思うし、
自分の選んだお酒は、プラス味わいと言う印象も。



【 No.11-21:香醇区分・ブラインド結果 】

アンケート首席:No.11:結人(桂川) 
アンケート次席:No.16:豊香(神渡)

個人試飲ランク首席:No.11:結人

「結人」は自分も1位を付けた。
「豊香」も良い印象を残している。
個人試飲ランクでは「峰(木曽路)」が好印象。



【 No.22-31:芳醇区分・ブラインド結果 】

アンケート首席:No.25:而今 
アンケート次席:No.26:鍋島

個人試飲ランク首席:No.24:相模灘

好みに合う酒が多かった区分。
特に「相模灘」は蔵元試飲でも、
ものすごく評価が高く、
蔵人さんも「これ好きなんですよー」と言うボトル。
納得。
「不動」も蔵元試飲共々点数が高い。
ブラインドとノンブラインドで評価が重なる…
…これは好みに合っていると言えると思う。



【 No.32-40:濃醇区分・ブラインド結果 】

アンケート首席:No.32:村祐 
アンケート次席:No.35:貴

個人試飲ランク首席:No.33:天明

「天明」、あまり点数が高い時が無かったけれど、
今回は美味しいと感じた様子。
点数の上下差がある区分。
濃いゆえに、好みが分かれる…と言うことなのかも。



【 No.41-50:燗酒区分・ブラインド結果 】

アンケート首席:No.44:黒龍 
アンケート次席:No.50:桂川(結人)

個人試飲ランク首席:No.45:義侠“えにし”

点数的には1位ではないけれど、
投票は「義侠」にしている様子。
(点数の1位は帰山と篠峯)
このブース、燗酒を知らない人が立ち寄ったら驚くんだろうな、と
今更ながらに思った。
どれも選ばれた印象があり、燗上がりしている。
全体ランキングの「黒龍」や「桂川」は納得の燗酒用と言った所か。



【 気に入った蔵元 】 : 而今

最も早く、持って来たお酒を売り尽くしたブースでありました。
他、「村祐」あたりも。



【 今日最も気に入った1本 】:No.29:飛露喜

各区分アンケート以外に、
「通しで見てどれが良かったですか?」と言うアンケート項目があり、
その1位を「飛露喜」が獲得しました。
同区分の「而今」がそれを上回るのでは…と思うのですが、
どんな点数計算かは分からないので、結果としてこんな感じ。





次回、蔵元ブースの試飲結果に続きます!
(  )

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2008年4月21日 (月)

彼はこの浪漫をボトルに込めた(2008年3月15日、WaterLoo)


1分前の話。

( 革命はすでに起きていた(2008年3月15日、厨十兵衛) )
( http://sake-soja.cocolog-nifty.com/blog/2008/04/post_38f5.html )

ここからは1分後の話。


【 ソレラシステム 】

正式にはスペイン語で、
「エル・システマ・デ・クリアデラ・イ・ソレラ」と言うらしい。

シェリー酒で主に用いられる言葉。
熟成の方法。

樽がある。

その樽の一部を抜き取って売るとする。
樽に隙間が出来る。
新しい酒を注ぎ足す。

古い酒と新しい酒が樽に込められる。

しばらくして、

また樽から酒を抜き取って売る。
再び、新しい酒を注ぎ足す。

シェリー酒樽で熟成をするウィスキーの寿命は40年程度と言われている。

この新しい酒を注ぎ足す「ソレラシステム」であれば、
100年程度の熟成に耐え得るらしい。

樽に注がれる新しい酒。
それは少量であっても、
その都度、樽の味は変わって行くのだろう。

男は何を思い、酒を注ぐのか。

このボトルに込められた酒には、
50年~100年の熟成を経た酒が入っていると言う。

男は1人ではないかも知れない。

誰かが受け継ぎ、注ぎ続けたのかも知れない。


男は、この松本にこの酒が届けられると知っていただろうか。
思い描きはしただろうか。
それは、想像にも寄らない出来事なのだろうか。

事実、
バーテンダーによってグラスに注がれた酒がある。


止まった時間、
もしくは止まったかの様に見える、
ゆるやかな時間………

その香がした。


【 WaterLoo 】


【 Baldespino Heritage:Brandy 】

Cimg2197

シェリー酒の名門「バルデスピノ」一族のプライベートストック品。
「WaterLoo」のブログで紹介されていた
“伝説のラム”「Legend og Cuban rum」と同じ、超長期熟成のブランデー。
「Heritage」と言う名、
この言葉に意味は幾つかあるそうですが、
バーテンダーさんは「過去の遺産」と言う意味を合わせたいと言っています。
1999年にオーナーの交代があったからこそ、
こうしたプライベートストックが世に出ることになりました。
本来ならば、
前オーナーとしては、
大切な友人たちのため、門外不出なものとして共にありたかっただろう酒です。
だからこそ「過去の遺産」と表現されるのでしょう。

香を。

( これまでの文章の流れを断ち切って申し訳なくも思いながら )

「 みりん風の香だ 」

…と思う。「みりんの香」ではなくて、「みりん風の香」…
20年以上熟成した三光正宗の京辻みりんを思い出す香。
浪漫を思っていた。
想像をしていた香を超えて行く現実の香。
ただ、みりんとして考えた「熟成の重み」…深みとでも言うのか、
それは同レベルに感じられる。吸い込んで思う心の深さ。想像の深度。

枯れた赤い大地と葡萄の香。
樽の端、老ねた芳しい腐りかけの木樽。
陽光、屋根裏の埃の光の中に転がされている。
光の線の中に埃の粒子が見える。
僕はこの汚らしい塵を心の底から美しいと思っている。
あたたかく感じる。
身体は少し日陰の中で冷えているのだけれど、
光を見る事で、温かいと感じる。感じている自分がいる。
そんな想像。
静かに黒と共に称え、かつ深紅。
香の高さはブランデーである、それらしい。
度数のせいか、
香の高さが昇って来るようで、空気に衰えず、鼻まで届く。
爽やかさ…さえ感じ取れる。
でもやはり、樽の存在を思わないではいられない。
枯れた香が混ざって、それが熟成を感じさせる。

味は…
モルトなどに比べると、ずいぶんと優しく、
強い度数に痺れる…そんな強さはなく、
香の風合いがそのまま味となり余韻となって行く様。
よって、引き続きブランデーが口からなくなるまで…ではなくて、
グラスからなくなるまで、世界に引き込まれる。
ただし、
グラスからなくなっても、
グラスに残った香が、また世界を与えてくれるので、
しばらくは心地、酔える。


【 牡蠣の燻製らしきもの 】

Cimg2200

「 おやっ? 」

…と思う。
もう集中し過ぎていて、
こうしたものが出て来ている…理由が思えない。
気が付けば目の前にあった…そんな感じ。

TALISKERと牡蠣、
それを主題にゴマさんがお願いしたもの…
そのお裾分けを頂いた。
ありがとうございます。
そう言えば、kuniさんやゴマさんと一緒だったのである。
ひとつつまんで、
ブランデーの世界に戻って行く。
それほどに強烈に、
素晴らしい香は僕を引き込んでくれていた。

【 LONGMORN“THE LIFE” / THREE RIVERS 1975 Bourbon Barrel 】

Cimg2202

「 次にWaterLooに立ち寄る日には 」

…と決めていたボトル。
「摩幌美」の酋長さんから聞いた話の中で、
僕が物凄く気に入った「ロングモーン」のバーボン樽があるよ、と。
それを飲んでみたくて。
99%がシェリー樽に詰められる「ロングモーン」の中で、
異色の存在である、このモルト。

先んじて感動したロングモーンの香がする。
( http://sake-soja.cocolog-nifty.com/blog/2008/04/post_7484.html )

樽が違えば…
シェリーとバーボンで全く違う酒になるだろうけれど、
僕にはそれは分からないし。
ただ、同じ趣味を感じる。

洋梨の香。
グラスの柄を持ち、手首を軸にすいっと回して嗅ぐ。
ひと息、そしてまた繰り返す。
何度も何度も確かめる。
嗅いで、嬉しくて、
「本当に?」といやらしい笑いをするように焦らすように、
回すのは、その為にひと呼吸置いている……気がする。
確かに手の中にある香は素晴らしい。
間違いない。
飛び跳ねて喜んでみたい気もするけれど、
そのぐるりとグラスを遊ばせる間の自分への虐待で精一杯だ。

何度も何度も、想像を閃かせる前に、何も考えずに嗅いだ。

煮潰したリンゴの中に忍ばせた、シナモンの香を感じる。
まるでフレッシュなリキュールを混ぜたみたいだ。
いや、
フレッシュフルーツにリキュールをかけたような…?
段連なる香、グラデーションの様に自然な流れが広がるのではなく、
嗅ぐ度に色を変えて行くようで、
平坦な色流“グラデーション”ではなくて、
もっと階層的な階段のような…1段1段に色合いが違う、
厚みも違う、そうした層の雰囲気。
ミルクっぽさとミントの香と。

シェリーとバーボンの大きな差は分からないや。

…そう思っていたのだが。

「 あっ!? 」

味は圧倒的かつ決定的に違った。
素晴らしい味の強さ、引き伸ばされるコルクの余韻。
コルクに触れたその手の感触が…
少しだけ柔らかくて、見た目よりはやや軽くて…
余韻の長さもワインの…シェリーの印象を抱かせない。
太く広がり、残るのに、シャープさも表裏一体に持ち合わせていて。
シェリー樽だったソサエティのロングモーンとは、格段の差がある。
どちらもたまらなく美味しいことに違いはないがっ!!

後日、伺った際にバーテンダーさんに感想を伝えた。

「 あのボトルは特別ですから 」

そう言う声に自信が見えた。
うん、本当にそう思う。

【 バナナとゴディバリキュールのカクテル 】

Cimg2204

あの日の自分は、
おそらく、これを頼んだ上に、
「ホット・バター・ド・ラム」を頼む気でいたのだと思う。
何故なら、ラストはそうありたいからだ。

ゴディバリキュールだけでなく、
キャラメルシロップも加えられている、
糖分はたっぷり…けれど、
バーブレンダーでのシェイクがあるため、
氷が溶け込んで重く沈まずに、
けれどバナナの甘さは飲み応えを作っていて、美味しかった。
甘味が心地良い。

「 …… 」

そこで完全に気が抜けて、目が閉じそうになる。
“目を”…と言う意識のある言葉ではなく、
僕の心とは関係なく、
僕自身の目が別の生き物、僕とは関係ないものとして、
勝手に閉じようとするのだから「目が」と言う表現になる。

だので、“このあたりで…”と、席を離れることにした。




ふらふらと帰ったのは覚えている。

24時を過ぎていて、誰もいない道が、
それはそれは気持ち良く感じられた。
少しだけ世界が広く見える。

いつもより少しだけの贅沢を。


いつもより楽しい時間を。


紡ぐ酒に、

紡がれて辿り着いた酒に、

感謝を。

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