心、強くなれる道。(2008年11月30日・アルプス公園、憩の森)
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何度も何度も立ち止まろうと思った。
座って休もうと思った。
松本でこんなサバイバル、ないものだと思っていた。
乗り越えようと思う心、
乗り越えようと進む心、
折れそうになった時、一緒に進んで行く、
もうひとつの心。
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―――――…いや、大層な話ではなくて。
アルプス公園に行ってきました。
もはや「アルプス公園」なるものが、
どんなだったかも思い出せませんでした。
小学生だった時分に「行った」記憶はあり、
それはとてもスペシャルな場所で、
楽しい記憶がたっぷり詰まっています。
中学生に入り、
写生大会で行ったかも知れませんが、
行った記憶がありません。分からない。
高校、そしてそれから…は、全く寄り付かず。
城山公園には度々足を運んでいるのだけれど、
その更に上、山の頂上にある「アルプス公園」には、
全く以って近付いていませんでした。
「 ウォーキングをしよう 」
「 広くなったと言うし 」
そんな心、気軽に出掛けました。
せめて運動靴を履いて。
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昔見たような「まきば山荘」を抜け、
まず見えてきた広場。
日曜日と言えど、冬であるからか、
人はまばらで、
居ない訳ではないけれど、ちらほらと…。
木の数、風の数の方が、よっぽど多く感じました。
天気雨の中、風が冷たく吹き付け、
走り回っている子供のほか、
大人たちは寒そうにしていました。
実際に、“寒い”と思いましたし。
子供の頃は、
奥に見える岩山を登り切れば「スゴイ」と思っていました。
ーー 様々なルートから確実に迅速に ーー
そして乗り越えた先には、ご褒美と言わんばかりに、
アルプス公園でも特に長いすべり台で地面まで降りてくる事が出来る。
それが楽しくて嬉しくて、
何度も何度も岩山を登り、下って…を、
汗だくになりながら繰り返していました。
その山の小さく感じられる事に、
少しだけだけれど、
ひびが入るように寂しい気持ち、
心の奥の奥に届きました。
痛い様な悲しい様な。
今だったら子供に混ざって登るのは恥ずかしくて、
出来ないんだと思う自分も、ちょっと悲しい。
同じものかと疑う気持ちで押したシャッター。
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動物園へ。
何かと可愛い動物たちをゆっくり眺めました。
Ykさんは鳥が好きなので、しばらく眺めていたり。
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さて、本題。
Web上で見ることが出来るアルプス公園の地図は以下。
PDF形式。
( http://www.city.matsumoto.nagano.jp/tiiki/sisetu/kanko/alps_park/heimen/files/heimen01.pdf )
僕らは「南入口」から入り、
「家族広場」「子供冒険広場」横を通り、
動物園…「小鳥と小動物の森」を、
ぐるっと1周して楽しんだ後に、
工事中で機能していない「水辺広場」を過ぎて、
「森の入り口広場」に辿り着きました。
今回は「ウォーキング」こそが目的ですから、
「北入口広場」を目指して坂道を下り、また少し登ったり、
途中、走ってみたりするなどして、程好い疲れと、
体が運動によって熱くなるのを感じながら「北入口広場」に到着します。
ここまではアスファルトの道で、
ランニングをするオジサマとすれ違ったりもしました。
まだ「人が歩く場所、整備された場所」の印象範囲内。
道程中間地点の「森の里広場」では、
誰もいないのを良いことに、アスレチックで遊んだりもしました。
それだけ体力の余裕もあったということ。
景色を見、“美しい”と感じ、
写真に収める余裕すらもありました。
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その帰りです。
「養老坂」を通り、
「いきものふれあいの森」を抜け、
「山ノ神」を通り過ぎ、
再び「森の入り口広場」へ戻るルート。
おそらくは「山鳩コース」と呼ばれている1.5kmもない道です。
全面が落ち葉に埋もれる坂道で、
景色は見渡す限りの木々、もしくは先々の斜面。
樹海を思い浮かべさせる「松本市らしからぬ」森。
「養老坂」は、
おそらく…
「この坂を何度も登って鍛えれば、老いても元気でいられる」と言う意味でしょうか。
老いの未来も養われる、形作る坂だ…と。
急勾配が続く全登り坂で、たった200-300m距離だとは言え、
「まだ終わらないのか、まだ続くのか」と、
本当に息を切らしながら進む、
立ち止まる誘惑が何よりも強くなる苦しく険しい山道でした。
その後も人が通った後だけが見える、
獣道ではないけれど、遊歩道とはけして異なる道が続きます。
“遊”の気持ちなんて湧きません。一生懸命になる歩道。
挫けて休もうと何度となく思いました。
独りで登っていたなら途中で諦めていたと思います。
ちょうどYkさんと僕は、
田村由美さんの漫画「BASARA」を読んでいる真っ最中。
主人公「更紗」を支える「ナギ」の言葉で、
「立ち止まってはいけない」
「座ってしまうと、二度と立てなくなる」
…その言葉を思い出しながら、
「この道は本当に森の入り口広場に辿り着くのか?」
「僕らの体力はそれまでもってくれるのか?」
不安を抱えながらも励ましあって進み続けました。
「 あっ、人だ! 」
誰とも会わない道のりの最終地点、
ゴールの向こうに見える家族連れを見て、
思わず漏らした一言。
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森を抜け、アスファルトの地面に戻った時、
その硬い、歩き易い道を意外に思いました。
何の抵抗もない負荷もない、
これまでの険しい道を思えば、
ちょっとの坂道だって気にならない。
頑張って頑張って、
今ある苦しさを抜ければ、
ちょっとの事なんて何とも思えなくなる。
強くなれる。
たまらずスポーツドリンクを買って、
ふたりで飲み干し、ひと息。
「森の入り口広場」から「南入口」駐車場まで、
意気揚々と帰りました。
“頑張った”と言う心は勲章の様に誇らしいもので、
実に気分の良いものでした。
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【 憩の森 】
城山公園「憩の森」にて。
頑張ったご褒美に、
「スフレ・オ・ショコラ」と、
「日替わりシフォンケーキ」をお願いしました。
「スフレ・オ・ショコラ」の口解けの良さは、たまりませんね。
「シフォンケーキ」も程好い甘さがコーヒーに美味しいです。
「ダイエット」が目的なら、
こうした甘味も抑えるべきなのかも知れませんが、
健康増進のための「ウォーキング」なら良いですよね。
アルプス公園に到着したのは13時ごろ。
今となっては、日差しが落ちつつあり。
…“暗くなったから帰ろうか”
その言葉はいつか聞いたような気がするね。
しばらく時間を楽しんで家路へと。
心、強くなった気がする1日。
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