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2008年9月30日 (火)

名古屋、日本酒飲みの夕餉(2008年6月21日・地酒と旬の味 ききや)


まずは6月第3週末にお会いした、
日本酒好きの熱い男たちに感謝を!!

第2週の埼玉「チョウゲン坊」に続き、
日本酒を心から愛する友人がいたからこそ、
初めて行くお店で、
最高に熱く楽しい夜を過ごす事が出来ました!
心から幸せです!

日記を見るたび日記を見るたび、

行きたいと思っていたお店に連れて行ってもらいました。


新興住宅街…と言えば良いのか。
千種の駅でくま@牛乳さんと合流して、
地下鉄で池下の駅に向かう。

やや時間があるので、ミスドで休憩する。
特に何も食べずに、飲み物だけ。

雨は上がっていたけれど、
雨上がりの街並みは―――…
背の高いマンションを見ると暑苦しく、
道沿いに並ぶ街路樹や、ふと奥の方に見える緑を見ると、
雲を透き通り弱く届けられる光を受け、
露に濡れ、照っているようだった。

「 こんなところに? 」

…と思う。
閑静な住宅街と言うよりも、もう少し広く寂しげな街。
これからもっと発展して行くのだろう、
その直前、広い道の賑わいがないのも雨のせい。
そんな場所に、目指すお店はありました。

【 地酒と旬の味 ききや 】

Cimg3016

入って左側、
カウンター席の奥にはワッシーさんが。
右側はテーブル席、座敷席となっている様子。
早い時間にお店に着いたので、
この段階では店内の活気は、
雨上がりの空気に続くように静かなものでしたが、
その後、次々と人が訪れ、賑わっていました。

Cimg3017

お酒もお料理もお任せでお願いします。

箸は持参したものですが、
割り箸ではなく、きちんとした箸、箸置きが用意されていて、
細やかな食卓の気配り、されている様でした。

まずは楽しみにしていたお酒から。

【 磯自慢・御湖鶴・正雪“天満月” 】

Cimg3019

静岡・正雪“天満月”・純米大吟醸…
高い香。クリア、クリーム+バナナの雰囲気。
深く吸い込むとカプロン酸系+セメダイン的な香も。
メモに一言、
「 うわ、ウマイわ。すごく美味しい 」
全体として軽く、初手に良い。
やや終盤に苦味も残るけれど、前半の旨さは抜群です。

長野・御湖鶴・純米大吟醸“金紋錦”…
上立ちはキンとしていて、ややオレンジっぽいイメージ。
酒っぽい…と言う印象。アルコールさ、ドライさがあります。
中盤以降、苦く、粉っぽい。
後味になおドライ…あっと言う間に消えて行く感じ。
口の中で揉んで良さを拾い上げるような、そんな感覚。
熟成してどうか…と思うと、
そんなに寝かせない方が良いような気もします。

静岡・磯自慢・特別純米“雄町”精米歩合55%…
より酒っぽい。
3種の中で最もお酒らしいニュアンス。
どこか田舎っぽいとも思う。
華々しい香ではなく、熟れた味の強さ、しっかりした雰囲気。
個人的に使う利き酒言葉の“ハムっぽい”に該当する。
でもバランスはしっかり形成されていると思う。

【 つきだし 】

Cimg3021

数種類出て来て嬉しい。
そして、それぞれが旨い。
数種類あると、
自分の気分を選べるので、気持ちが楽ですよね。
飲んでいるお酒、口の中の旨味、その状況に合わせて、
箸が伸びる。

あん肝、やはり酒の友。

【 鮎 】

Cimg3022

この時期、ちょうど旬直前か、旬真っ盛りか。
串にあるものを、
実に上品に紳士のような心持ちで、いざ腹に噛り付きます。
焼き上がって直ぐの鮎、
カウンター越しに焼かれていく姿、眺めておりました。
腹の熱さは、熱の美味しさ。
焼く事の香ばしさと塩に立つ香が実に美味しく、夢中。
お酒を忘れさせる、ひと時。

Cimg3023

お豆腐か…それに順ずるものを揚げたもの。
周囲の歯触りの良さ、中身もそれを受けて軽く仕上げてあり、
豆の味がシンプルに濃く、その濃さを香としても味としても感じられる。
コース、食事の流れの中で、
揚げ物はまだ早いか…とも思えたけれど、
そのさっくりと品の良い香ばしさは、むしろ迎え入れたい感じ。
酔いにも食欲にも緩やかに、けれど着実に加速が着きます。

【 お造里 】

Cimg3024

それぞれが「ここぞ」と言うものを使って来ているような。
実に美味しいお刺身たちでした。
特に金目鯛、その食感と口内に吸い付くような、
もちもちとした弾力性は、非常に憧れる肉質。
素晴らしかったです。

【 キスの天麩羅 】

Cimg3026

キスは魚へんに「喜ぶ」と書いて「鱚」です。
確かに天麩羅にして旨い魚。
これにダシをつけて食しても良い。
元来、淡白な魚ではあるので、
ダシにも合うし、揚げた時に白く立ち上る香、
その甘さが何よりも美味しいお魚だと思っていました。

けれど、お魚なのだから。

このキス、しっかりと魚らしい銀の背を想像させる味わいがにじみ、
淡白なだけで終わらせない。
味が乗る、旨味が乗る、確かにその通りであるけれど、
それ以上にキスの生命力を感じさせました。
美味しかったです。

【 松の司、十四代、御湖鶴、黒龍 】

Cimg3028

お酒も2順目。

滋賀・松の司・純米大吟醸“愛山”2006年…
どこか粉の雰囲気。ひそやか。
もっと温度高くてもいい…のかな、と香から思う。
「やや早いか…」と、ひとくち目に思いながら、
その中で変化して行く酒の旨さに喜びました。
なんとキュートに酸が遊ぶのだろう、と。
口に入れた瞬間じゃ分からない
「松の司」のパワフルな米味、強みが良い意味で力を抜き、
もっとキレイで、もっと瀟洒な感じ。
美しい。なんて言うか少女の味。

山形・十四代・純米無濾過生詰…
大根おろしの香。
青臭さ、澄んだ感じ。上立ち香はそんなイメージ。
飲んでみて、
味のこなれた甘みの表現はまさに「十四代」、素敵な酒質。
小山商店などの「ブラインド」で強いはずだ…と思える。
旨味のあり方が上手です。

長野・御湖鶴・純米大吟醸“山田錦”…
これ、ウィスキー樽に入ってなかったか?…
…と思う。何だかそんな感じ。
枯れた感覚。スィート、シェリー、ドライ。
うん、前に出る酒の勢いは感じず、
どちらかと言うと奥手なタイプ。
冷えている段階では、
どうしてもノイジィに感じてしまう。
温度上がって来ると、
比較的、オレンジ系の香味でまとまってくる。

福井・黒龍・大吟醸…
魚肉ソーセージの味。
例えは悪いかも知れないけれど、めちゃくちゃ旨い類のそれ。
これも枯れ香がある。どこか“暮れる”イメージ。
「御湖鶴」にも、同様の雰囲気があった様に感じます。
「大吟醸」と言うよりも、味の出方、熟れ方から、
純米吟醸のようなイメージを感じました。

また、
ワッシーさんから、
「磯自慢」の吟醸をおすそ分けして貰いました。
先ほどの「特別純米」を、
もっともっと綺麗にした感じで、すきっとしていて美味。
ごちそうさまです♪

【 トマト日本酒漬け 】

Cimg3030

強烈に印象に残るメニュウ。
「 うまいけど、うまいけど……なんだこれっ 」
そんなメモが残っています。
タイトル通りにトマトの日本酒漬け…ではあるのだけれど、
アイディアとしても美味しさとしても、
素晴らしいにも程があると言うか…
箸休めにはなったけれど、驚きで酔いが覚めるかと思うほど。
また食べたいと思うこと必至。
酔い心地にこの爽快感は本当に嬉しくなりました。

美味しいトマトを時として“果実の様だ”と感じますが、
それを更にレベルアップさせ、
まるでマスカットのような甘さと香の良さ、
果実感を表現できている事を、実に大切に「美味しい」と思います。
「ききや」さんのブログには、レシピが公開されていますので、
今度、やってみようと思います。

【 飛魚のたたき 】

Cimg3031

極少量入荷していた飛魚を分けてもらいました。
お酒が美味しく感じられる透き通る身。

【 飛騨牛レバー刺 】

Cimg3033

これも衝撃が走った食材。
ここまで張りのある、艶のある…旨いと興奮して、
たまらず体を震わせ喜びに地団駄を踏み鳴らすレバーに出会った事がない。
「じゃのすけ」の白レバーは、
このレバーと比べると「静」の世界、
旨さがとろけて行き、多幸感に包まれる。
このレバーは「動」の世界、
その力と生命の溢れた超常世界を垣間見せます。

あぁ、見ただけでもう1度食べたくなりますネ。

塩、油も美味しいけれど、
それによってブーストされて迫り出して来る、
レバーの旨さったらないデス。
ワッシーさん、くま@牛乳さんが、
「ここのレバーは旨いぜー!」と言う、
その声に超音速で繰り返し頷きたい感じ。

【 炒飯 】

Cimg3034

飲みの〆の炒飯と言うと、
どうしても「厨十兵衛」を想像してしまいますが、
それを遠く離れた名古屋の地でも堪能できるとは!
これは非常に嬉しい。

自分ひとりであれば、きっと食べられる容量の少なさゆえに、
ここまで辿り着けはしなかったでしょうけれど、
くま@牛乳さんの「炭水化物も…」の一言、
素晴らしいとしか言いようがありません!


「 ああーーーー!! 」

…と歓喜の叫びを住宅街に響かせたいくらい満足!

このお店、素晴らしいデス!
名古屋チームの皆様の日記を見ていると、
季節の食材も素晴らしい揃い方をしている様子。

四季折々、きっと行けば満足できる、幸せになれる、
それも日本酒と共に!

初めて遊びに行った「ききや」で心から満足した夜―――…

…――ですが、まだまだ続きます。

次はBarへ連れて行ってもらいました♪

明日は10月1日、日本酒の日です!

 

美味しい日本酒、飲んでいますか?

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