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2008年7月23日 (水)

酒がまとう風の違いは、郷土に吹く風の匂い(2008年5月17日・風林火山)


その土地で生まれるお酒には、その土地の風が宿る。


前回は「夏吟醸」に…、
「夏の酒」に主題を置いたけれど、
どこか生酒として、1回火入れのお酒として、
似ている部分はあって、
お酒に対するテーマの近さを、
試した「天青」「夢心」「北島」に感じていました。
日本酒居酒屋では、
よく見掛けても違和感ない銘柄たち。
それ故の統一感。

松本駅前の「風林火山」は、
もっと大衆的で、いろんなお酒が揃います。
焼酎のボトルキープ、酎ハイだって揃えていて、
日本酒だけのみならず、
“大衆”…いろんな人が楽しめるはず。

【 風林火山 】

【 京生粋・鶴齢・井の頭・川中島幻舞 】

Cimg2721

京都・京生粋・純米吟醸“祝”、
新潟・鶴齢・純米吟醸生“山田錦”
長野・井の頭・純米無濾過生、
長野・川中島幻舞・純米吟醸無濾過生原酒…を。

「 京生粋 」…
京都の復活系酒造好適米「祝」を使ったお酒。
更には「京の琴」と言う吟醸酵母も。
“京生粋”と言う酒名に応える内容のお酒。
このお酒を醸す「佐々木酒造」は、
俳優佐々木蔵之介さんのご実家としても有名ですよネ。

酒としては、熟れた雰囲気。
十分に味が出ていて、
火入れ後の時間経過もそれなりにある様な…
旧来感じていた長野系のお酒の印象に近いものがあり、
どちらかと言うと、
お土産屋さんに並んでいそうな酒の体。

「 鶴齢 」…
「鶴齢」を飲むのも随分久し振りに感じます。
バランスが好ましく、美味しい。
全体を通して、やや灰色の…
どこか渋いイメージも残るかも。
キレがあり、
その渋さの残り加減とキレとの折り合いが、
食べ物と共に歩きたがっている様な。
ちゃんと支える体を持ち合わせていると思いました。

「 井の頭 」…
酸の風合。
実に酸が強く、それに由来する圧迫感もあります。
強いお酒。
だからこそ、キレを持ち上げてくれている様子。
飲むたびに変化を感じ、
初手の印象は強いばかりだったけれど、
その後は、空気に触れる度に印象が良くなって行きました。

「 川中島幻舞 」…
やや香が熟れ進んで来ている印象。
けれど、飲むとそうした香を上回る、
しっかりとした酒質、味あり、とろみあり、後腐れ少ない、
流石の品質!…と言う感じ。

なんと統一感のないことか、
個性に溢れていることか、
すべて、実に素晴らしい!

これだけ味わいに差があれば、
「きっと気に入るお酒がある」……
そんな言葉に説得力が生まれて来ます。

「京生粋」と「川中島幻舞」は真逆に感じます。
「京生粋」は僕にとっては、
あまり好みのお酒ではないのですが、
父はこうしたお酒を好みます。
逆もまた然り、
「川中島幻舞」の様に香高いお酒は、
父にとっては香が強すぎる…と感じるようです。

「鶴齢」と「井の頭」では、
同じ食をテーマに飲み比べても、
全く違う印象で相対することでしょう。
静かにそっと合わせるタイプの「鶴齢」、
強さで食に挑む様な「井の頭」…
長野のお酒が新潟に行ったり、
新潟のお酒が長野に来たり。

その土地にはその土地の風が吹きます。

だからこそ、
違う土地のお酒との、
無限とも言える可能性があると思います。

【 からし菜の自家製つけもの 】

Cimg2722

匂いですでに辛味を感じました。
食べてもいないのに、ツンとする刺激があります。

塩も強くしっかり利いて、辛味をハッキリ感じられます。
ちょいちょいっとつまんで食べやすく、
唐辛子などの様に舌が痺れる様な辛味ではないので、
お酒の甘さ、旨味にも乗りやすく、美味しいです。

【 カシラ肉としいたけの鉄板焼 】

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ご飯が欲しくなる類。
たっぷりのボリューム。

帰り際、
上諏訪の酒ぬのや本金酒造の、
「太一」の生酒の存在に気付きます。
極少量、地元の人達だけに販売されるもの。

飲みたい!

しかし、次なる予定も決まっていた自分…
今日は、今日の所は諦めよう。
だが、
だが、必ず近いうちに飲みに来るぜ!
そう誓って次なるお店へ。

まだ行くのかと。

まだ行くのです。

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