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2008年7月10日 (木)

肩を組んで「旨いってすげぇなぁ!」と笑い合いたい気分(2008年5月15日・厨十兵衛)


どちらかと言うと、青春ドラマ。


5月は仕事の関係で弟の帰省が多く、
ふたりで飲みに行く機会も何度かありました。

食と酒の知識と探求に関して、
その熱意を賞賛できる…
我が弟ながら、スゴイ奴です。
尊敬。

この日、
日本酒の後のモルトも考えていたのだけれど、
兄弟、顔を見合わせ、満足げ。

まるで青春ドラマの、
殴り合いから生まれる男の友情みたいな、
夕日を背にして肩を抱き合う、
そんな気分だった夜の帰り道。

「 旨いってすげぇなぁ!こんなに楽しい! 」

そう、美味しいものは元気をくれるんです。

【 厨十兵衛 】

【 陸奥八仙&大那 】

Cimg2692

青森・陸奥八仙・特別純米無濾過生原酒、
栃木・大那・純米無濾過生原酒を。

どちらも春先から印象が良くなったお酒でした。
「大那」はこの厨十兵衛で4月に飲み、
「やや硬いけれど、少し時間が経てば変わって来る」
…先々の成長を感じたお酒でした。
想像通りに、こわばりが融け好みの方向にシフト。
嬉しくなります。
「陸奥八仙」も同じ4月の多摩独酌会で試飲した時には、
甘さと発泡感を先んじて感じているのですが、
クリアな雰囲気と落ち着きの調和が好ましい方向に。

喜ぶべき“先ず一杯”で日常に“お疲れさま”です。

【 クリームチーズの白和え 】

Cimg2694

先ず弟に食べて欲しかった、
ここ最近のホームラン的メニュウ。
クリームチーズと酒盗の組み合わせは、
いろんな所で見かける様になったけれど、
「白和え」はあまり見かけないのではないでしょうか!
お刺身の酒盗和えと同様に、
革新的なメニュウだと感じています。
実に美味しく、お酒に合いますネ。

【 刺身盛り合わせ 】

Cimg2696

選べる魅力的なお刺身メニュウから、
どれを選ぶことも出来なかったので、
少しずつ盛り合わせてもらいました。

なんと大好物の酒盗和えまでも登場し、
届けられた盤上に歓喜、諸手を打って出迎えました。
食べる前にこうして写真を撮らせてもらっているのだけれど、
「やったぁ、早く食べよう!」と、
言いはしないけれど、表情に溢れていた弟。

白身のお魚が中心。
同じ白身と言えども肉の個性、感じられますね。
風味、香、醤油や山葵との相性。
もちろんお酒との馴染みかた。
元々、白身が好きだし、
食べ比べることが出来ると言うのも、
美味しくて楽しいです。

【 龍勢&開春竜馬 】

Cimg2698

広島・龍勢・和みの辛口純米、
島根・開春竜馬・生もと純米生。

「開春」は先週に飲んだものを。
とても印象が良かったので、弟にオススメ。
やはり自分が美味しいと思うものを、
一緒に味わって欲しいし、
美味しさを分かち合いたいものですよネ。

僕は「龍勢・和みの辛口純米」を。
上立ち香は梨様で、
米のニュアンスと、やや枯れた印象を抱かせつつ、
食中酒向きの印象を受けます。
食べ物に強い、好相性を見せるお酒でした。

何と調和が出来て、
今僕が美味しいと思っているか…
各感情や味覚のカテゴリを、
例えば棒グラフ、パラメータで数値で表現できないからこそ、
どれが、何が…とハッキリ伝えられないけれど、
場の雰囲気、食の世界観、
目に見えない世界で、
味が良く、刺身も美味しく感じて飲んでいる。
今、ここにあって手放したくない感じのお酒でした。

「何が今、好ましいんだろう」と思った時に、
パッと棒グラフが浮かびました。
味覚のステータスだと思う……のは、
各項目にラベルが付されていないので、
何が高いか分からないこと。何のグラフか分からないこと。
思い主の自分でも分からない。
けれど、ちょうど良いバランスで食を支えている、
好ましいと思ったお酒。

【 さよりの一夜干 】

Cimg2702

塩の甘さ、魚の身、肉の甘さ。
サヨリと言う、
やや淡白なイメージのあるお魚の一夜干し…
だのに、風味の深さがあり、
こんなにも美味しさが引き出されているとは…
そんな驚きと共に頂きました。
塩も利かせすぎると、
苦味や辛味の原因になります。
甘さ、旨さを感じられる程度、この美味しさが嬉しいです。
食感も、干し物として
もう少し硬いイメージがありましたが、
熱に炙られふっくらと感じ、
そして魚が美味しく香る……たまりませんでした。

【 飛露喜&花泉 】

Cimg2701

共に福島酒です。
飛露喜・吟醸、花泉・純米…を。

弟は僕が飲んだ印象を聞き、
何種類かオススメをした中から、
「開春」と共に良い印象が新しい、
「飛露喜」を選びました。

「さより」と合わせて、
更なる優しい時間が欲しかった僕は、
久し振りに「花泉」をお願いします。

共に気分に合っていたお酒でした。

少しスッキリしたお酒が欲しかった弟、
温かみのあるお酒が欲しかった自分。
花泉、
こってりし過ぎない程度に味にふくらみがあり、
とろみがあり、旨いお酒。
若いお酒の雰囲気も少しあって、
全体が和む感じ。
美味しいです。

【 ホタテの生ハム包みフライ 】

Cimg2703

これも弟に食べて欲しかった!
「さより」もそうなのだけれど、
塩の美味しさを堪能できるメニュウ!
熱が加えられた塩の旨味、
塩によるホタテの甘みの伸びやかなこと、
塩そのものが生ハムに由来して、
直接的な部分の他に、
またひとくせ、味わい深く感じられること!
食べる人を「美味しい」と唸らせる力に溢れていると思います!

【 かけうどん 】

Cimg2704

食事の〆として、「かけうどん」を兄弟で。

これも弟にして、楽しんで頂けた様子。
甘みの強いダシ…と言うよりも、おそらくは“かえし”が、
厨十兵衛的かけうどんの最大の特徴であり、美味しさ。
その甘さが七味唐辛子とも、よく合います。
ホタテの生ハム包みフライを食べている時には、
お腹具合も満たされつつあったけれど、
まるで“別腹”に吸い込まれて行く様に、
2人ですすりました。
これも大好きな味。

【 ティラミス 】

Cimg2705

この日は“特濃”仕様だったそうです。
なるほど、実に濃い!
マスカルポーネやクリームなどの配分を変えるだけで、
こんなにも変化に富むのだと思い知らされるほどの、
強い変化でした。
コーヒーが欲しくなってしまう感覚。
味の決め手のリキュールも、
弟は僕と同じ反応で喜んでいました。
“それを使っているんだ!”と、
知ればその香がするけれど、
聞かなければ渾然一体、更には先入観で、
「よもや入っているとは」と思う、かの名リキュール。

超!充実!

肩は組んでいないけれど、

「 旨いってすげぇなぁ! 」

…そう言い合い、歩いて帰ったことは事実。

楽しい飲みの一夜なのでした。

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コメント

旨いってすげぇなぁ。
これは良い言葉ですねー。

いろんな命を食べて人は生きてて。まぁ、ちょっとは神様に感謝しなきゃいけないワケですが。ここまで言えたなら神様も納得でしょうね。
旨い食材を育て、旨く料理して、食べて旨いとうなる。これは最高ですよ。

投稿: bleu et rouge | 2008年7月10日 (木) 16時10分

元来、どんなものも美味しくあるべき。
そうして生まれて来ているのだと思います。
その美味しさと命を味わうのであれば、
余すところなく存分に!
…と思います。本当、心から!

大信州酒造の言葉の中に、
「愛、感謝」と言うものがあります。
それを時たま思い出しています。

投稿: SOJA | 2008年7月11日 (金) 12時26分

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