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2008年7月 3日 (木)

お酒のイメージを美味しさが塗り替えてくれると良いなぁ(2008年5月10日・例の店、厨十兵衛)


このお酒にはこのイメージ。

…と、

ある訳だけれど、

いつもいつだってその通りになるとは限らない。

違うからこそ楽しめる、

その一瞬一瞬が出会いであるんだなぁ、そう思えるある日の晩。

「 一番美味しいと思う、好みの酒を探そう 」

そう思って挑戦した利き当てを、

見事に全て外した、そう、ある日の晩。


例によって例の如く「例の店」へ。
カウンターの奥に、
このお店に通うきっかけを作って下さった、
Y岸さん夫妻を見掛ける。
「洋酒店 醇」でY岸さんをお見かけしたり、
この「例の店」で奥様を時たまお見かけしたり、
やはり同じ街に住む、
こうした巡り合わせがあると言う事は、
何だか嬉しい。

【 例の店 】

【 相模灘・篠峯・佐久乃花 】

Cimg2657

神奈川・相模灘・純米吟醸生“美山錦”、
奈良・篠峯・純米
長野・佐久乃花・辛口吟醸生…をお願いする。

「 当ててみるかい? 」

…と大将が言う。
ハーフサイズでお願いしたそれぞれの酒、
ブラインド(目隠し)で当ててみよう!…と言うのだ。
先に5種類ならば5種類の酒を試飲し、
その後、シャッフルして当てると言う
「マッチング」方式も苦手だけれど―――…
いや、何より利き当ては元来、物凄く苦手で、
ことごとく外すことに定評があると自分では思っている。

しかし、ラインナップに、
厨十兵衛でも飲んだし、
多摩独酌会でも飲んでいる、
大好きな「相模灘」の純米吟醸生…がある。
「 これだったら当てられそうかな 」
…ともすれば残る2種類、
流石に長野の「佐久乃花」と、
奈良の「篠峯」は差がハッキリあるだろうし、
“珍しく”当てられるのではないか…と考えた。

“いちばん、美味しいと思うものが相模灘だ!”…と考えながら試す。

結果、やっぱり全て外した。

この外す確率、我ながら逆に「スゴイ!」とさえ思う。

「 SOJAくんでも外すことがあるんだねぇ 」

…と言う。

「 苦手なんです、すごく 」

へらっと笑って返す。
数年前、
最初に試した時には、
物凄く悔しくて、二度とこうした事をするもんか!…と思っていたが、
最近はあまりに見事に外すので、気にならなくなって来た。
当たらないものは当たらないし、
当たったらそれはそれで嬉しいし、
何よりお酒は美味しく楽しく飲みたいものだし。
真剣な競技会ならいざ知らず、
楽しみに来たこの「例の店」で、
気負い過ぎて楽しめなくなってしまっては、
飲みに出る意味も無い。
楽しまなくちゃね。

さて、
「いちばん美味しいと思うものが相模灘だ!」と思って飲んだ訳だが、
どれと間違えたのだろう。

聞くと、
「佐久乃花・辛口吟醸」をいちばん美味しいと思ったらしい。
ビックリした。
毎年、出来が良いと思ってはいるが、
今年は特に美味しく、
香と味わいのバランスが実に美しく、快い。
大将自身が気に入っているボトルで、
通年、見かけることが出来るからこそ、
秋口の熟れたイメージが残っていたけれど、
全て塗り替えるこの新しい酒の感覚。

逆に、「佐久乃花」に対して思っているのは、
「しっかりとした酒質」であるから、
中でも酒の体が出来上がっていて、
厚味のあるものを選ぼうと思った。
それが奈良の「篠峯」だった。
なるほど、
「篠峯」もしっかりしたイメージがあるし、
米味の活きたタイプなので、
どこかイメージの延長線上にいるやも知れない。
そして、
実は消去法で残ったものをあてがった、
それが「相模灘」だった。
やや開封後、時間が経って、
甘さが想像以上に出ていたみたいだ。
その甘みを味の強さと思って、
「篠峯かなぁ」と思ったものだったが、
いやはや、全て見事に外してみせた訳である。

【 刺身三点盛 】

Cimg2658

外してしまったその後は、気にせず楽しく酒を飲む。
お刺身と一緒に。

次なるお酒を求めて、次のお店へ。

【 厨十兵衛 】

そのまま流れて、「厨十兵衛」へ。

Ykさん、Kmさんに会う。

Ykさんは4月の厨十兵衛「春の宴」でお会いしているのだが、
Kmさんは初めてお見かけする方。
聞くと、
pub「摩幌美」モルトの会のメンバーであるらしい。

おぼろげな酔いの夜の中で、
「摩幌美・モルトの会」のメンバーならば、
「またそのうちお会いすることもあるのだろう」と思ったけれど、
実際、
今月20日、21日に予定されている、
モルトの会“沼津旅行”にエントリーされている様子。
その予感が実現している…って事ですね。

Ykさんはストレートだった髪型に、
ソバージュ風のボリューム感を持たせた髪型に。
パッと見て印象が変わっていたので、

「 似合ってますね 」

…なんて、声を掛けました。
いつも明るく飲んでらっしゃるYkさん。
より春から夏に掛けての朗らかな雰囲気、
醸し出していたかと思います。

そんなおふたりの隣で飲み始める、先ず一杯。

【 島根・開春竜馬・生もと純米生 】

Cimg2659

味あり、
酸あり、
しっかり甘く強く。

会話を楽しみながら、美味しく頂きます。
そうしている内に「92の扉」のkuniさんも合流、
賑やかな夜になって来ました。

今年、何種類か「開春」を頂いていますが、
特に気に入りました。この黒ラベル。
好みのバランス、
温度の変化にも強く、
冷えていても美味しいし、
やや温まってきても別の良さが顔を出して素敵。

【 信州サーモンの酒盗和え 】

Cimg2662_2 

酒肴にお願いしたのは、こちら。

「こう言うやり方もあったか!」と言う感じ。
白身系の組み合わせが多かった
「酒盗和え」シリーズの中で、信州サーモンとは言え赤身!
やはりその分の調整として、
ネギがたっぷり混ざっていて、
香味と味わいは実に豊か。

ネギも信州サーモンも、
そして酒盗の塩気全て「開春」に合います。
信州サーモンは、
醤油や塩に対する反応がすこぶる良い様に思います。

まだまだ美味しい組み合わせが見つかるかも!
長野の新しい食材、期待の星ですネ。

【 福島・飛露喜・吟醸 】

Cimg2664_2

この日は、
「何か、Idさんオススメ酒を…」と言って、
もう1杯お願いしました。

入荷したての「飛露喜」が出て来ました。
特に避けている訳ではないのだけれど、
不思議と自分からは頼んだりしない「飛露喜」…
もっと知らない銘柄、
「厨十兵衛」で美味しさを知った銘柄を優先してしまい、
いつもメニュウに載っているものは、
なかなか選ぶまでには行かないんですよネ。
なので、この機会に。

実にキレイで上手な酒質。
やや苦味も感じますが、それが支える酒の全体。
バランスあります。
スッキリ美味しい。
「スッキリ美味しく飲んで欲しい!」
そんな蔵元の声が聞こえるかの様でした。

これまでに数杯、飲んで来た中で、
より思い方向のお酒に進むのも良いかも知れませんが、
ここでテンポアップ、爽やかな気持ちで締め括ることが出来ます!

さてさて、
されどこの晩、次なる目的地がありました。

先日、景品が届いたサントリー社企画「モルトラリー」、
まだこの頃はスタンプ集めに奔走していました。
よって、「Side Car」を目指します。

お酒に関わる全てが美味しさで塗り替えられると良いな、
そうすれば、
もっとお酒が好きになれる!
僕自身も、僕以外の誰かも!

お酒は日々変化して行きます。
その成長を楽しみながら、夜を楽しんで行きたい…
「Side Car」へ向かう夜空の下、
心地良い気分の中で、
その日の楽しい道程を思い出し、
またこれからの席にもワクワクして歩いて行ったのでした。

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