« 漢2匹、長野旅ッ! ~ 3: Bar regalo | トップページ | おもちゃ箱みたいに何かありそうだ。(2008年5月1日・摩幌美) »

2008年6月 2日 (月)

長野だから長野を味わいたい(2008年5月1日・風林火山)


信州サーモン…だけではないけれど、

今回のきっかけは信州サーモンだとは思う。

各都道府県毎に、
県外から見れば特色で注目で、
そんな個性であっても、
県内では、
思いのほか浸透していない、
一部の人達だけが知っている……
逆転現象が生じていること、ありませんか。

長野の食べものだし、
地酒であったりもするけれど、
長野の人が必ずしも詳しい訳じゃあないのだ。

少なくとも僕よりも探究心のある弟。
初めての「信州サーモン」に喜んでいました。
長野の銘柄も飲んでみて、
知らない銘柄も多く、これから知って行くだろう事ばかりで。

5月1日、
再び2日連続でお休みを取ることが出来た弟が、
実家、松本に帰って来ました。
「では」…飲みに行こうと誘った先は駅前。

5月3日から5月20日まで、
「摩幌美」がお休みになるので、
それを前に「面白いモルトがあるよ」と教えてもらった、
1本を飲みたくて。
ここ最近、モルトへの興味の向上激しい弟と共に、
遊びに行こうと話した中で、
食事と日本酒もやっぱり楽しみたいじゃあないか。
同じ駅前ならばと「風林火山」に向かいます。

【 風林火山 】

平日だけれど、
ゴールデンウィーク中でもあった5月1日。
駅前に人は多かった気もするけれど、
いつも通りの混み具合「風林火山」でした。
サラリーマンさんの憩の場ですね。

【 4種 】

Cimg2564

ハーフサイズで4種類、お願いしました。

長野・Domaine Sogga・Le Sake Naturel "L'umiliation"純米原酒生、
長野・泉瀧・本醸造、
長野・本金正宗・本醸造“太一”、
静岡・喜久酔・特別本醸造生、

この日飲んだ中では唯一の県外酒「喜久酔」…
ちょうどこうちゃりんのブログ記事に登場していて、
惹かれていたものでした。
やはり長野のお酒の揃い、抜群です。

Domaine Sogga・Le Sake Naturel "L'umiliation":
「甘」と言う文字を思うが、何より酒っぽい。
ずいぶんと強く、重みを感じました。
依然飲んだ時よりも空気を吸って張った感覚。
飲み応え、ガッツリありますネ。
今回飲んだ他と比べると、
ややくどさが目立ってしまいますが、
特に今回は他が綺麗なお酒過ぎた…とも思えます。
何より、注文した酒肴「いかわさび」に耐え抜く
度量を持ち合わせていたのは、このお酒だけ。

泉瀧:
こちらも小布施から。
全体的に美しいです。
バランスがあって芳しくて。
「喜久酔」と同等の軽さを持っていますが、
その中で香のあり方、
より感じさせてくれるからこそ、メリハリを感じます。
どちらも好ましく感じる中で、
より好みであったし、
お酒を楽しみたい時に選びたい1本でした。

本金正宗“太一”:
まだやや硬い。
思いのほか水を想像させる酒質で、
過去の印象から形作られるイメージと比べると、
芯に力が備わっていない様に思います。
逆に、これから夏、秋に向けて変わって行くだろう…
…それも良い方向に、そんな感覚。
だからこそ、今はまだ早いのかなぁ…と思います。
毎年安定感には定評がある本金、そして太一。
かえって楽しみにさせます。

喜久酔:
現段階の「本金」と比べてしまうと、
まさに今、同系列の酒質で、
元来、そうした造りに強い傾向の「喜久酔」…
軍配が上がってしまいますね。
美味しいです。
バランスがあり、
きっと世間ではこれを指して「綺麗」と叫ぶだろう、
その品格。舌の上の収まりが良いです。

【 いかわさび 】

Cimg2566

今度は写真付です♪
歯ざわりもイカとしての歯ざわり、
山葵の茎の歯ざわりも楽しめるし、
酒粕をアテにして飲む感覚のバリエーションと言うか。

前回頂いた時にも書いたのですが、
酒粕は食べられるのに、
奈良漬級まで、粕の匂いがキツイと食べられないし、
山葵は好きだけれど、
山葵漬けは微妙に苦手な自分が、
美味しく山葵漬けを食べられる、そのイカの効力。
「風林火山」の力、見事です。

【 信州サーモン 】

Cimg2567

幾種類かお刺身が用意されていましたが、
ここ最近、
「お刺身盛り合わせ」と言う項目が増えていました。
「本日のオススメ」メニュウの中の出来事。
「それも良いかなぁ」と話していたものの……

「 信州サーモンって食べたことある? 」

「 普通の鮭じゃないの? 」

そう、普通は誰でもそう思いますよネ。

虹鱒とブラウントラウトを、
バイオテクノロジー技術を用いて交配させて生み出された
養殖品種。平成16年4月26日に水産庁に承認された様です。
養殖であることが普通です。
信州サーモン自体に繁殖能力はなく、
虹鱒が掛かりやすい魚の病気に強く、
10年の研究の末に生み出された結果は、
実に価値のある郷土の味に、
これからなって行くだろうこと請け合いです。

僕が食べたのは去年の10月1日の日本酒の日、
諏訪湖で食べた1度きり。
食感に差があり、「あぁなるほどなぁ」とだけ思いました。
その日はお酒のほうに夢中になり過ぎていて、
「とりあえず、胃に何かを詰め込めれば」程度にしか
考えていませんでしたしね。

さて、風林火山で久し振りに「信州サーモン」を頂きます。

「 あ、柿だ 」

…と思いました。
「おお、こう言う味か。これはっ…いいっ…」と喜ぶ弟。
その反応を見ながら、
「柿だ」と繰り返し思います。

香が良いです。魚っぽくないと言うか…。
刺身が香ります。その香と舌触り…
ちょうど熟れ切ってしまう前のツルツルとして、
ほんの少しだけ甘みのぬめりを持った、柿の様で。
香だけは早採りの柿の皮の香に近く…。
それだけで食べても美味しいですが、
濃い醤油と塩気を当てると、
またふくよかさに変化があって、旨い。
“こってり”とした雰囲気はなく、
サーモンでありながら、やはり淡水魚…
だからこその良さ!
これ海の養殖だったら、
こんな風に甘く果実のような香がしないんじゃないかと思います。

「やべー、今日ここに来て良かったなぁ」とは弟談。
まだ信州人にだって、
「信州サーモン」は浸透していないですよネ。

いつもどこにでも入荷していることってないとは思いますが、
お見かけの際は、
良い信州サーモンに出会えますようにっ。

【 3種 】

Cimg2570

続いて、以下3種類をハーフサイズで。

長野・高天・純米吟醸無濾過生原酒、
長野・木曽路、
長野・北安大国、

「木曽路」や「北安大国」の詳細なスペックは不明デス。

高天:
飴や水飴を水に溶かしたような印象。
低アルコール酒などに多い香を感じます。
甘酸っぱいこと、
今年のお酒にしては色が付いていることからも、
麹歩合か何か、特徴ある造りをされたのかも。
デザートワインみたいな感覚でした。
意表を突かれます。
メモの始まりも「うをっ」とありました。

木曽路:
サンプル瓶。
香り高く、香に螺旋のように酸が絡みつく印象。
奥にやや苦味のある香を感じるけれど…。
最初の1杯、お酒だけ飲みたい時に合いそうデス。

北安大国:
酵母は1801号と901号の組み合わせ。
珍しい…と思うのに、
「川中島幻舞」を知っているからこそ、
「なるほど!」とも思える。

55%精米と書いてあるものの、どのお米かは分からず。
甘いタイプ。
米の重みをすごく感じます。
カッと浮いて、その後ズドンと味あわせる感覚。
お酒だけ飲み進めてしまうと、やや残る。
ならばそれを利用して、
料理と合わせて食べたい感じ。
温度のある料理と良さそうでした。


僕はついついラーメンを食べてからお店に寄ってしまったので、
いつも以上に食べられなかったけれど、
弟は400円と言う破格ながら、
しっかり旨い「ハンバーグ」なども注文。
かなり満足度、高かったようです。

そんな中、ふたりで交わした一言。

「 風林火山だと、満足しすぎて飲みが終わっちゃうね 」

はしごを考えて飲んでいても、
美味しさと居心地の良さで、
しっかり酔っ払い、お腹いっぱいまで食べ、
「やっぱり、ハシゴなんてしなくていいんじゃない?」と思わせる。
この魅力。
弟とふたりで行く機会は少ないけれど、
行くと必ずこの会話をしている様な気がします。

長野を楽しめるお店!

ごちそうさまでしたっ。


|

« 漢2匹、長野旅ッ! ~ 3: Bar regalo | トップページ | おもちゃ箱みたいに何かありそうだ。(2008年5月1日・摩幌美) »

日本酒」カテゴリの記事

コメント

週末、松本に行きましたが今回はドコにも行けませんでした。上諏訪の店で爆食してしまって悶絶だったんです。残念です。
信州サーモン、初めて食べたのはジュレさんでした。衝撃だったなぁ。トロトロだったし。
木曽路のサンプルって、もしかしたらD酵母では? 今年初めて配布された酵母。酢酸イソアミルが少し強めならビンゴ。なーんてね。
ソガさんのお酒はスゴイと思います。土を感じるお酒ってなかなか無いでしょ?今、酒造りの主役は杜氏ですが、いずれ畑が主役になる日が来ることを示唆してる気がします。
長野の知恵や工夫って結構スゴイです。長野の人がそのことに気付いてないのもスゴイです。

投稿: bleu et rouge | 2008年6月 4日 (水) 08時39分

旅、時間が限られるからこそ、
次の楽しみが出来ますよネ。
ぜひとも次回は松本でっ♪
信州サーモン、
調べて分かったのですが、
研究の賜物…と言う食材。
だからこそ、これからももっと美味しくなるのでは…
…なんて思えます。楽しみデス。

木曽路、おそらくD酵母だと思います。
ただ、記憶がすごくうっすらとしていて…
そんな話を聞いたと思うのですが。
小布施ワイナリーには、
余裕があれば今週末行って来ようと思います。
ワインとカルバドスを買いに。
小布施ワイナリーの考え方は、
もう畑に目が行っていますし、
最近の好評を見て、
追随する蔵もあれば、
我が道を行く蔵もあり、
いろんな世界を見せてくれそうな気がします。

地元だからこそ見過ごす…と言うのは、
往々にしてあるような気もします。
だからこそ、気付いていけるようになりたいですネ。

投稿: SOJA | 2008年6月 4日 (水) 17時23分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/512041/41401904

この記事へのトラックバック一覧です: 長野だから長野を味わいたい(2008年5月1日・風林火山):

« 漢2匹、長野旅ッ! ~ 3: Bar regalo | トップページ | おもちゃ箱みたいに何かありそうだ。(2008年5月1日・摩幌美) »