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2008年5月 4日 (日)

街の旅人は何を求めてその地に集う(2008年4月5日・厨十兵衛)


集まり、そして分かれて行く。

また会える、

一献、再び酌み交わす日まで。

安らぎの木が根付いているのは、心の大地。

思い思いに集まって、
また、
思い思いに分かれて行く―――…

…なんて素敵なことだろう、と思ったある日の夜。


【 神奈川・相模灘・純米吟醸無濾過生“美山錦” 】


Cimg2332 

長野県産の「美山錦」で醸した神奈川県のお酒。

上立ち香は特にメモなし。

「あっ、やっぱり……これ好きだ」

…と思う相模灘の美山錦。
去年もここ厨十兵衛で飲み、そして今年も。
例年通りの美味しさ、
また巡り合えたと言う喜びがあります。
キュートに感じる酸、味乗りも十分にあって、
新酒が出回る季節の日常酒として欲しくなる感じ。
奥まった所、
喉越しの後に香る味わいにマスクメロン様の匂いが立ち、
上手に強く、温度が室温へと上がって来ても、
崩れることなく、しっかりと美味しいです。

先日の「多摩独酌会」で蔵元さんにお会いした際、
「店主が好きで、毎年飲めるんです~」と伝えると、

“長野で収穫された酒米が神奈川に届けられ、
 僕らが醸し、
 それが再び長野に里帰りして喜ばれるのは、
 とても嬉しいです!”…とのこと。

この循環、素敵です。

【 桜鯛とトマトのサラダ 】

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「 これ、なに味ですか? 」

…と誰かに聞かれたとしたならば、

「 塩とオリーブオイルの素敵な組み合わせの味! 」

…と答えます。
後日、両親が遊びに行った際にも、
このメニュウがあり、注文し、感激したそうです。

塩、オイルはサラダの基本。
様々な工夫が施された贅沢ソース、
贅沢ドレッシングだって美味しいけれど、
トマト、そして鯛の刺身にもれなく合う…
…と考えると、
むしろ飾り立てるよりはシンプルに楽しみたい気がします。

ただ塩では物足りない、
ただ油ではくどすぎる。
程好い塩の辛味、そして甘み、味わい、
そして油が繋ぐ塩の丸み。

何とも言えない塩の良さ、現れていました。
オリーブオイルを使っていても、日本酒に合います!
料理、そして酒を楽しめる一皿。

【 埼玉・花陽浴・純米吟醸・袋吊“雫酒”生原酒“八反錦” 】

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埼玉の新星「花陽浴(はなあび)」の新酒を。

相変わらず、果実様とした印象を与えてくれます。
メリハリがあり、含み強く感じられ、圧力あって、
「パワフル」…ではなく、
どちらかと言えば「インパクト」…
確かな酒としての主張、感じられます。
その裏で、やや張り詰めたような…
キンとした…草原の青々しさに似た香があり、
ほんの少し苦手な酒質に変化するやも知れない、
そんな印象もありました。

【 山形・上喜元・純米吟醸“五百万石” 】

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米味、旨いです!
新潟の淡麗辛口に仕上げるタイプの
酒米「五百万石」の使い方ではなく、
しっかりと米の旨味、米で酒を醸す意義を、
出し尽くした素晴らしく旨味なる酒。
心地良い重みがあり肉付きがあり、
かつダレなどがなく、飲み応え十分。
スッキリ、飲み口が良いタイプのお酒とは、
また違った味わい、
落ち着き、穏やかさ、しっとりとした旨味があります。
酒の体もごつくなくて適度なプロポーション。
流石の佐藤杜氏、その実力を垣間見せてくれますネ。

【 超特大オムライス 】


Cimg2338 

厨十兵衛でよくお見掛けする飲み仲間さんたちが、
思い思いに松本の夜を楽しまれ、
同じ時間、
申し合わせた訳でもないのに、
同じカウンターでお酒と料理を楽しんでいました。

「 ではオムライスを… 」

…と誰かが言い、僕も私も…と続き、
では「みんなで取り分けますか!」となった上で、
「大盛りでお願いします」と相揃い注文した末の、
超特大オムライス…本当に大きいです。

出て来てすぐ「わっ」と喝采を浴び、
大きさの対比としてケータイが置かれたりとか。

( 革命はすでに起きていた(2008年3月15日、厨十兵衛) )
( http://sake-soja.cocolog-nifty.com/blog/2008/04/post_38f5.html )

…でも書いた通り、すごく美味しいです。
満ち足りる夜。

そして、
再び思い思いの松本の夜へと繰り出して行きました。
僕は続いて「WaterLoo」へ、
「92の扉」のkuniさんは「洋酒店 醇」へ。

店を出て、
それぞれが違う方向を向き、また歩いて行く…
それが何だか、とても素晴らしいものに、
酔っ払いの頭の中には見えていました。


何を求めて集うのか。

美味しい時間を余すところなく、味わいたい!

人生を楽しむ、

それと同じ意味で。

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